メキシコ・シティの南西部郊外にある世界最大規模の壁画が見られる学園都市。
まずは、このような壁画が描かれるようになった経緯「壁画運動」を簡単に説明します。
メキシコ共和国では、1876年から続くディアスの独裁政治に対して1910年、自由主義者マデロが
ラテンアメリカ最初の民主主義革命を起こした。
その革命後、メキシコでは文化運動が盛んになり、特にリベラ、シケイロスといった画家たちが、
公共建造物の壁をキャンパスに見立てメキシコの歴史や自然を描き、革命の意義や民族の自覚を国民に訴えました。
この壁画運動で描かれた作品群が2017年に世界遺産として登録されました。
2007年 ユネスコ文化遺産に登録
1949年から1952年にかけて、60人以上の建築家や技術者、芸術家を動員して数々の建築物が建てられ、
メキシコの近代建築とディエゴ・リベラを筆頭とする世界的に著名な芸術家が手がけた壁画などが融合したキャンパス内には
巨大な壁画が描かれた中央図書館や大学本部塔をはじめ、オリンピックスタジアムや博物館、美術館などが集中しています。
住所:C.U., Coyoacán, 04510 Ciudad de México, CDMX
メキシコ国立大学は、アメリカ大陸で2番目に古い歴史を持つ大学で、キャンパスの広さは、
約700万㎡は、ラテンアメリカ最大規模になる。
その中で、シンボルとなっているのが4つの壁面すべてに描かれている世界最大のモザイ画。
壁面には、それぞれテーマに沿って描かています。
鉛筆と持つ指の部分が立体になっており、
壁画にメキシコでの重要な出来事の年代が記載されています。
なんともメッセージ性が強いですね。
住所:C.U., Coyoacán, 04510 Ciudad de México, CDMX
1952年の完成当時はメキシコ最大のスタジアムで、収容人数は63,186だそうです。
ラテンアメリカを象徴するコンドルとメキシコを象徴する鷲を描いています。
革命を契機にこのような作品が生み出ているのでエネルギーをすごい感じます。
巨匠の作品を無料で見ることができるのでお勧めです。