世界には、世界三大仏教遺跡群と呼ばれている遺跡があります。
しかし、残念ながら『バカン遺跡』は世界遺産には登録されていません。
その理由は、いくつかあります。世界遺産には「1990年代に当時の軍事政権が申請したが、展望台やゴルフ場、
新しい道路が造られたことなどを理由にユネスコが却下した」とされています。
本当に素晴らしい遺跡なだけに、世界遺産に選ばれるように、
しっかり保存をしてほしいと強く願います。また、2016年に起きた大地震により多くの寺院が被害を受けました。
現在も修復が進められていますが、ユネスコの基準の修復法で行われていない
寺院も多く、さらに厳しい状況になっているそうです。
なんと、2019年に世界遺産に登録されました。
2019年 ユネスコ文化遺産に登録(条件付き)
今回の世界遺産の認定は、条件付きなので、どれだけ後世にきちんとした形で文化的・宗教的な形を残せるかを求めれているようです。
バガン遺跡を全部で5つのエリアにわけて紹介していきます。
今回は、オールドバガンエリア」を紹介します。
*暑気には、日中の気温が40度を超えますので、早朝・夕方を利用して観光した方がいいです。
基本、寺院は、裸足の場合が多いのでやけどしそうなくらい地面が熱いです。
(今回は現地ツアーの一部で、サラトラベルのバガンツアーを利用しました。)
チャンスイッター王がインドの仏僧の助言により、
ヒマラヤの窟院を模して設計したといわれるバガンを代表する寺院です。
アーナンダとは、「仏陀の教えは永遠である」という意味です。
本堂の中央には、高さ9.5mの黄金の仏像が東西南北を向いて収められている。
また、外観は、上層がピラミッド型に絞られた高塔を頂き、その美しさはバガン一と言われています。
時間 | 7:00~21:00 |
料金 | 無料 |
アーナンダー寺院の入口です。
東西南北に収められている仏像
外観は、現在修復中です。
1183年、ナラバティスィードゥー王がルビーを発見したことに感謝し、捧げられた寺院。
スラマニとは「無上の宝石」の意味です。スラマニ寺院は
、2層構造で、1階にはそれぞれ東西南北に1体の仏像が収められています。
回廊の壁画に描かれたフレスコ画が当時の人々の生活を生き生きと表現されている。
時間 | 8:00~18:00 |
料金 | 無料 |
蛇王ナーガに守られたブッダ
お勧め度:★★★★
この寺院は、フレスコ画が多く残されており保存状態も良い。
また、回廊には当時の様子を見ることができます。
ティーローミンローとは、ナンダウンミャー王の別名で「傘と王に好まれた」の意味です。
前王が5人の息子の中から後継者を選ぶ際、傘を用いて決めたという説がある。
時間 | 5:00~21:00 |
料金 | 無料 |
お勧め度:★★★
建物の外観は、非常に美しいのですが、最初にここの入口を見た時、電飾の案内版を見て
日本の寺院とは明らかに感覚が違うなと感じました・・・・。
螺旋状の円錐塔を載せた5基の小寺院群。
時間 | 8:00~18:00 |
料金 | 無料 |
お勧め度:★★★
小さな仏塔が並んでさしずめバガン遺跡コンパクトバージョンという感じです。
ただ、パヤトンズエリアを見てしまうとスケール感が小さく感じますね。
アラウンスィードゥー王の次男ナラトゥは、王に就こうとし父王と兄を暗殺した。
しかし、罪の意識にさいなまれ、「アーナンダよりも大きく美しく」という王命により
建設されたバガン最大の寺院です。ただ、在位4年で王が暗殺されたため未完に終わった。
時間 | 5:00~20:00 |
料金 | 無料 |
お勧め度:★★★
バガン遺跡で最大の未完の寺院で、なんでも地元では有名な心霊スポットだそうです。
1144年、アラウンスィードゥー王によって建てられた美しい寺院。
バガン随一の高さを誇る大伽藍で、基礎から塔頂部までの高さは
65mの高さを誇る「タビィニュ」とは、全知者を指し、仏陀を意味している。
時間 | 6:00~20:00 |
料金 | 無料 |
バガンで一番大きい寺院は、外観も綺麗です。
お勧め度:★★★★
以前は、上層のテラスへ出ることが出来たらしいのですが、
遺跡保護の問題で出ることができなくなりました。
高台からの眺めがよさそうなだけに残念です。
オールドバガンエリアは、見どころたっぷりで、ここだけで1日費やせそうです。
個人的にはじっくりみたいエリアでした。