インドには2020年現在、文化遺産が30件、自然遺産が件、複合遺産は1件の合計38の世界遺産があります。
今回、私が訪れた北インドの世界遺産は、14件の中9件訪問しました。
今回、ご紹介するのは、モスクの尖塔(ミナレット)で有名なクトゥブ・ミーナールを紹介します。
住所:インド 〒110030 Delhi, New Delhi, Mehrauli, セス・サライ
1993年 ユネスコ文化遺産に登録
時間 | 日の出から日没まで |
定休日 | 無休 |
料金 | 大人:500ルピー |
*100ルピー=145円程度
インド最初のイスラム王朝である奴隷王朝(1206~1290)のスルタン・クトゥブッディーン・アイバクが
ヒンドゥー教徒に勝利を記念して建てられたものです。
塔の高さは、725mで、5層からなり、直径は、基部が14.3m、頂部は、2.7m上に行くほど細くなっています。
アイバクの存命中に完成したのは、下の1層のみで、残りの2~3層は、後継者のイールトゥミッシュによって完成されました。
下の3層は、赤砂岩で造られており、円形と三角形の断面が繰り返す造りでコーランの章句を図案化したものが刻まれています。
上の2層は、大理石と砂岩で造られています。
以前は、内部に階段があり、頂上部まで行くことが出来たのだが、過去に見学中の子供たちの転落事故があり
今は、閉鎖されています。
3~4世紀中のグプタ王朝時代に造られた高さ7mの鉄製の柱で、サンスクリット語の文字が刻まれています。
鉄の純度が100%近くあり、今に至っても錆びていない。
なお、以前は、鉄柱を背にし、手を後ろ向きに回して触ると幸福になれるという言い伝えがありましたが
現在では、柵が出来ており触ることができなくなってしまいました。
ミーナールの脇にある破壊されたヒンドゥー教寺院や石材を使い、アイバクによって1188年に建設された最古のモスクです。
柱には、彫刻が彫られており、とても美しいです。
イスラム建築で象徴的な幾何学模様の彫刻。
1310年にやはりハルジ―朝のスルタンのアラウッディーンが、クトゥブの2倍の高さの塔を建てようと1312年に
着工したが、途中で暗殺され、塔は、未完のまま終わってしまっています。
基底部分は、25mもあります。
世界一高いミナレットをもつ、クトゥブ・ミーナール。
この塔を見た時に、ドラコンボールのカリン塔を思い出したのは私だけでしょうか?
是非、自分の目で確かめてみてください。