インドには2020年現在、文化遺産が30件、自然遺産が件、複合遺産は1件の合計38の世界遺産があります。
今回、私が訪れた北インドの世界遺産は、14件の中9件訪問しました。
今回、ご紹介するのは、ムガル帝国の赤い城 ラール・キラーです。
住所:Netaji Subhash Marg, Lal Qila, Chandni Chowk, New Delhi, Delhi 110006 インド
2007年 ユネスコ文化遺産に登録
時間 | 日没から日の出まで |
定休日 | 月曜日(1/22~1/26、8/5~8/15) |
料金 | 500ルピー |
*100ルピー=145円程度
ラール・キラーは、別名「レッド・フォート」と呼ばれ、1639~48年に、都をアグラからデリーに
移した第5代皇帝シャー・ジャハーンによって建設されました。
しかし、6代皇帝後に、イギリスの台頭により、帝国の力は失われ、その後、1857年に起きた
インド大反乱(セポイの乱)」で反乱軍が皇帝を担ぎ出したため、イギリス、反乱両軍の信仰略奪を受け、
宮殿は、破壊され、現在の一部だけが残りました。
レッド・フォートと呼ばれる所以となった赤砂石でできた城壁は、総延長2㎞もあります。
柱に支えられたドーム型の屋根は、チャトリー(小亭)と呼ばれていて、インド独特の建築様式です。
ラール・キラーの正門です。
両サイドには、33mの高さにそびえたつ八角形の門塔が並んでいます。
様式としてはヒンドゥー教寺とイスラム教との折衷様式になっています。
真ん中の門をくぐると、両側に店が連なっているバザールがあります。
かつては、宮廷の女性たちのショッピング街だったそうです。
バーザールを抜けて見えてくるが中門です。
ここが入口です。ここから有料ゾーン。
裏側は、こんな感じで、白くは塗られていません。
一般謁見の間と呼ばれるディーワーネ・アームは、毎日行われた謁見式に集まった民衆が皇帝に様々な問題を
直訴し解決してもらう公の場であったそうです。
下の写真は、まるで皇帝に陳情に向かう民衆みたいですね。
ディーワーネ・アーム(謁見の間)の建築的特徴としては、正面に9つ、側面に3つのアーチが
連なる長方形の建物で、奥壁以外は、3方に開放された列柱が立ち並ぶ大広間となっています。
下の写真は、5代皇帝シャー・ジャハーンが座った玉座。
かつて、ここには、ルビーやサファイヤなど宝石がはめ込まれていたそうです。
ここで、民衆の陳情に耳を傾けていたんですね。
貴賓謁見の間と呼ばれるディーワーネ・カースは、かつてここには、「クジャクの玉座」が置かれ、
天井の「もし地上に楽園があるならば、それはここなり」の刻文が刻まています。
アグラ城やタージマハルとも共通する感じです。
植物のレリーフがアクセントになっています。
彩りの間と呼ばれるラング・マハルは、皇帝の後宮として使われていた場所です。
デリーには、世界遺産が3つあり、どれも見ごたえ十分です。
時間的に制限があり、カース・マハル(皇帝の私室)やモーティー・マスジット(真珠のモスク)
など見ることができなかったの心残りです。