インドには2020年現在、文化遺産が30件、自然遺産が件、複合遺産は1件の合計38の世界遺産があります。
今回、私が訪れた北インドの世界遺産は、14件の中9件訪問しました。
今回、ご紹介するのは、悲しみの城 アーグラ―城です。
住所:インド 〒282003 Uttar Pradesh, Agra, Rakabganj, アーグラ・フォート
1983年 ユネスコ文化遺産に登録
時間 | 日の出から日没まで |
定休日 | 無休 |
料金 | 600ルピー(A.D.Aチケットは、タージ・マハルで一度払えば同日入場に限り不要となり、250ルピー) |
公式URL | https://www.agrafort.gov.in/indexNew/index.html |
*100ルピー=145円程度
アーグラー城は、3代皇帝のジャラールッディーン・アクバルによって1565年に、彼の居城として建てられ
ムガール帝国の権力の象徴的な建造物となりました。
しかし、その後、タージマハルを建てた5代皇帝シャー・ジャハーンが自身の子供アウラングゼーブに
よってこの城に8年間幽閉され、タージ・マハルを眺めながら74歳で死去したなど悲しい歴史のある城でもあります。
フマユーン廟に代表されるイスラム建築とヒンドゥーの建築が融合されたアクバル式で建てられた宮殿で、
左右対称のファサードの上にチャトリ(小塔)が両端に設置されています。
また、表面のファサードには、白大理石の象嵌が埋め込まれています。
中にはいると、赤砂石がまるで木で造られたような造作に見えます。
もともと木造であったが、シャー・ジャハーンが白大理石で建て替えを行い、玉座の後ろの部屋の壁面には、
彩りの宝石が埋め込ませたそうで、また、前面の3廊列柱ホールもとても美しいですね。
高さ7mの巨大アーチが9連も続きます。
こちらは、玉座です。
第5代皇帝シャー・ジャハーンの妻と娘たちの住居。
下の写真は、子供達の寝殿です。ゴールデンパビリオンと呼ばれています。
5代皇帝ジャー・ジャハーンが、8年間もの間幽閉されていた場所です。
ここから、タージ・マハルを眺めていたそうです。
中の壁面には、象嵌が施さています。
下の黄金の屋根の塔は、「囚われの塔」と呼ばれて、シャー・ジャハーンが幽閉されていた場所だそうです。
一般的には、公開されていません。
タージ・マハルとアーグラー城。歴史を感じる2つの世界遺産は、ゆっくり回って当時の皇帝達の気分を
感じてみてはいかがでしょうか?
また、夜には、私は行ってませんが、音と光のショーが開催されており、ムガル帝国の時代を物語を聞くことができます。
時間がある方は、是非体験してみてください。