東西735m、南北961m、72万㎡の世界でも類をみない広大な敷地に、およそ800棟からなる建築総面積
約15万㎡の建物が並んでいる故宮。
古くは、紫禁城と呼ばれ、明と清両王朝の政治の中心として利用されていました。
中国は、世界遺産の数では、イタリアに次いで第2位の55ヵ所の世界遺産があります。
そして、北京市内で言うと7カ所の世界遺産があります。
住所:4 Jingshan Front St, Dongcheng, Beijing, 中国 100886
1987年 ユネスコ文化遺産に登録
時間 |
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定休日 | 月曜日 |
料金 | 60元(約1010円):4月〜10月 40元(約670円):11月〜3月 *故宮には、1日8万人の入場規制があります。 *2017年10月以降、現場でのチケット販売が中止され、すべてネット予約に変更されています。 |
公式URL |
*10人民元=168円相当
1406年に、明の永楽帝が南京にあった宮殿を手本として、造営に着手し、1420年に最初の完成をした。
その後、改修、改築を加えつつ、清王朝最後の皇帝溥儀が廃位となるまで、およそ500年にわたり24代の皇帝がここに居住しました。
下が、故宮の案内図です。
太和殿・中和殿・保和殿を中心とした故宮の南側半分を外朝といい、様座な儀式が執り行われました。
外朝の正殿であり、金鸞殿とも呼ばれ、東西約64m、南北約37m、高さ約35mで現存する中国最大の木造建築物です。
内部には、72本の柱で支えら、中央に玉座が据えられており、ここで皇帝の即位、結婚、誕生祝、科挙の成績発表
出陣の儀式など国家的な儀式が執り行われました。
1420年の建造以来、焼失と再建を繰り返しており、現在の建物は、1695年の再建です。
皇帝が太和殿に赴く前に休息をとったり、臣下の朝拝を受けたりする場所で、現在は、1627年に再建されたもの。
大晦日に宴会が催された場所で、1735~1795年以降は、科挙の最高試験である「殿試」が行われました。
保和殿の北側、故宮の北側半分が内廷と呼ばれ、ここには、皇帝が日常の政務を行い、皇帝や皇后の寝起きした宮殿が並んでいます。
後三宮と呼ばれる乾清宮、坤寧宮、交泰殿、のほか、12の宮殿からなります。
明代と清代の時までは、皇帝の寝室であったが、雍正帝の時に養心殿へと移り、皇帝が大臣を召見し、上奏文の処理、日常の政務を執る場所と筵宴を行う場所となり、清代以降は、皇帝が崩御した際、その棺を一旦、安置する場所ともなりました。
現在の建物は、1798年に再建されたものです。
明朝時代の歴代の皇后の寝宮でしたが、清朝時代になると建て直され、西の間は、朝神・夕神という満漢仏集合の神々(薩満教の神様)が祀ら司祝というシャーマンによって儀式が行われる場所となり、東の間は、皇帝の結婚式の時の寝室となりました。
紫禁城を居城とした明・清両王朝の皇帝の皇后の冊立の儀式が行われた場所で、皇后は元旦・冬至・千秋(皇后誕生日)の祝賀をここで受けた。乾隆帝の頃には25種類の印璽をここに納めて以来、交泰殿は、印璽の保管場所となりました。
紫禁城は、清朝最後の皇帝溥儀が廃帝となった後に、故宮博物館として公開され清朝宮廷の117万点にも及ぶ収蔵品がありましたが
日本軍の侵攻を避けるため中国国内の戦乱から守るために、四川、南京、台湾へと移送され、現在では、北京故宮博物館、南京博物館
台湾の国立故宮博物館に別々に保管されています。
下は、台湾の国立故宮博物館の記事になります。
やはり、私の故宮と言えば、映画「ラストエンペラー」を思い出します。
世界発、紫禁城でロケがされており、坂本龍一が作曲した曲も有名ですね。
ちなみに、本作品は、1987年 第60回アカデミー賞、作品賞をはじめ9部門受賞となりました。
故宮に行く前に是非見てほしい作品です。
歴史感がより深まります。