マヤ・プウク様式のマヤ遺跡 世界遺産「古代都市ウシュマル」を探索してみた。

メリダから南へ80㎞にあるマヤ文明を代表する世界遺産「ウシュマル遺跡」

ウシュマルの歴史を紐解くと紀元500年頃にフン・ウィツィル・トゥトゥル・シウにより
建設が始まりました。

7世紀か11世紀にかけて最盛期を迎えこの時期に、多くの建造物が建てられました。

また、プウク様式と呼ばれる建築様式は建物の壁一面に彫刻が施した石を組み合わせ
複雑なモザイクやチャク神などが装飾されています。

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古代都市ウシュマル (Pre-Hispanic Town of Uxmal)

1996年 ユネスコ文化遺産に登録

ユカタン半島北部に700年ごろ建設され、約25000人が住んでいた。チチェン・イッツアなどとともに政治的中心地の一つで
現存する「魔法使いのピラミッド」「尼僧院」「総督の館」などは高度なマヤ建築の水準を示しています。
また、ウシュマルの建築物は、プウク様式と呼ばれ、幾何学模様や動物などが彫刻されたもので組み上げられています。

住所:Carretera Federal No. 261, Uxmal 97899, Mexico

基本情報

時間 8:00~17:00
定休日 無休
料金 413ペソ
公式URL ウシュマル遺跡

 


入口から一番初めに見えるのがウシュマル遺跡の代名詞魔法使いです。

魔法使いのピラミッド (Piramide del Adivino)

ピラミッドの高さは、38mで、小判型の石組みで造られ、側壁部が丸みを帯びているのが特徴です。

内部には、異なる時代に建てられた5つの神殿が組み合わされています。

その中の1号神殿は、「ウシュマルの女王」と名付けれました。また、小人が一夜のうちに造り上げられた
という伝説から魔法使いのピラミッドという名称がついています。

マヤ文明の遺跡のなかでもかなり特徴的なピラミッドです。

第4のチュネス神殿は、雨の神チャーク像が上下に並べられています。

尼僧院 (Cuadrangulo de lasMonjas)

魔法使いのピラミッドの西にある尼僧院は4つの独立した建物が中庭を囲むように並んでいます。

それぞれの小部屋には、神官が住んでいたと考えれています。

外壁には、切り石をはめ込んだモザイクと蛇のククルカン、雨神チャックなどのレリーフが施されています。

マヤ語で書かれた石板

球戯場 (Juego de Pelota)

もともと宗教的色合いの強い球戯場で手を使わずサッカーのように輪の中に打ち込んでいたそうです。

中央の石の輪にはレリーフが残っています。

総督の宮殿 (Palacio del Gobernaador)

ウシュマル遺跡の中で、もっとも美しいといわれている建造物。

建物は、横187m、縦170m、高さ8~12mのテラスを基壇とし、上には3層のテラスがあります。

外壁は、プウク的装飾がぎっしり並んでいます。

こちらも特徴的なマヤアーチです。

双頭のジャガー

巨大な権力を象徴するジャガー像。
支配者は、神聖視するような意味もあったそうです。

カメの家 (Casa de las Tortugas)

全長30m、幅12mの細長い建造物で雨ごいの儀式に使われていたとされる。

上部4方には、一定間隔で、亀の装飾が並んでいます。

グランピラミッド (La Grand Piramide)

高さ30mの大神殿で、上部にはレリーフが残されています。

現在は、北側の階段が修復されており頂上まで登ることができます。

最上部は、雨神チャックや人物の顔、飛翔するインコなどが残っています。

魔法使いのピラミッドや尼僧院も綺麗に見ることができます。

ハトの家 (El Cuadrangulo del Palomar)

壁の一部だけが残っています。
総督の宮殿が使われる前に行政機関として使われていたとされる。

格子窓がハト小屋のように見えることが名前の由来になっています。

見どころ充分のウシュマル遺跡。
メキシコに行くなら見るべき世界遺産のひとつです。


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