イタリアの観光地は、ローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノ、ナポリなど見どころがたくさんあります。
今回、ご紹介するピサエリアは、観光エリアもピサのドゥオモ広場が中心となり非常に観光がしやすく
ローマからも電車で日帰りができるので非常にお勧めな観光地だと思います。
*1987年 ユネスコ文化遺産に登録
ドゥオモ広場には、イタリアのロマネスク及びゴシックの建築を代表する洗礼堂、大聖堂、鐘楼、墓所回廊の4つがあり
ピサのこの頃の繁栄を象徴した建物群が並んでいます。
住所:Piazza del Duomo, 56126 Pisa PI, イタリア
時間 |
|
定休日 | 無休 |
料金 | 18€(約2340円) |
*1€(ユーロ)=130円相当
ピサで一番有名なピサの斜塔は、高さは地上55.86m、階段は296段あり、重量は14,453t。
1173年の着工で、十数年後には、傾きはじめたが、1990~2001年の工事により傾きが止まったそうです。
ちなみに、傾きの原因は、地盤の土・土質が極めて不均質であったことであったため、特に南側の土質が相対的に
やわらかく年月を経るうちに傾き始め、最終的には、5.5度も傾いていたそうです。
工事後の現在の傾きは、3.99度まで是正されたそうです。
ピサには、ガリレオにまつわるエピソードがあります。
ガリレオは、今から400年前に、この塔に登り、上から大小2つの金属できた玉を落としました。
そして、2つの玉が同時に地面に着地した時、「物体の落下速度は、その物体の重さによらず一定である」ということを証明しました。
と言ってもこれはあくまでも伝説です。
当時主流だった地球中心説(天動説)を覆し、天文学者コペルニクスが唱えた地動説を支持したため
当時、地動説を唱えるものはすべて異端とされており、カトリック教会から有罪判決を受けました。
1992年には、ローマ教皇庁によって宗教裁判の調査委員会が設立され、ガリレオを異端とする判決は取り消されることになりました。
そして、ローマ法王は、この詫びの公式声明をこの塔の頂上で行いました。
そこで、1633年に開かれた第2回異端審問でガリレオに終身刑が言い渡されてから、判決が取り消されるまで350年もかかりました。
時間 |
|
定休日 | 無休 |
料金 | 5€
※大聖堂・洗礼堂・博物館の共通チケットです。 |
*1€(ユーロ)=130円相当
大聖堂は1064年、都市国家であるピサがイスラム軍と地中海貿易の覇権をアラブ勢力と争い大勝した「パレルモ沖海戦」を
記念して聖母マリアに捧げるために起工され、完成したのが1118年。
内部は、長さ100m、幅30mの五廊式で、建築形式は、バシリカ式(十字架平面型)になっており、上から眺めると
ラテン十字架をしています。
この大聖堂は、ロマネスク建築物の最高峰と呼ばれています。
建物内部にはピサの人々に愛された、聖ラニエリ とハインリッヒ7世の墓があります。
ピサには、ガリレオにまつわるエピソードがあります。
ピサの大聖堂の中に入ると天井から大きなランプ(シャンデリア)がぶら下がっており、ガリレオはこのランプが揺れるのを
見て「振り子の等時性」を発見したと言われています。
ちなみに、このランプは、「ガリレオのランプ」を呼ばれています。
Julie ClarkeによるPixabayからの画像
時間 |
|
定休日 | 無休 |
料金 | 5€
※大聖堂・洗礼堂・博物館の共通チケットです。 |
*1€(ユーロ)=130円相当
ピサの洗礼堂は、1152年に着工し、完成は、1363年と200年以上も費やした建造物です。
全体は、白い大理石で、建物の下側がロマネスク様式と大聖堂と同じような列柱とアーチで装飾されており
上側は、ゴシック様式を示している尖塔群で装飾されている珍しい建造物です。
また、内部には、中央に洗礼盤があり、奥に説教壇があり、説教壇には、キリストの生涯が彫られています。
Hans HansenによるPixabayからの画像
ピサを訪問する前に、下のチューザレなど読んでいくと、当時の様子を知ることができます。
ピサのドゥオモ広場周辺は、ピサの斜塔が見たくて訪れる人が多いかと思いますが、大聖堂や洗礼堂も見どころ充分なので
じっくり散策してみてください。