Categories: ホイアンの観光

ランタンが彩りノスタルジック気分を堪能できる世界遺産「古都ホイアン」を探索してみた。(家編)

ダナンの南東約30㎞の位置にあるホイアンは、15~19世紀にかけては、アジアとヨーロッパの交易に中心地として
繁栄し、16世紀~17世紀にかけては、アユタヤ・マニラと並んで日本町が造られるなど日本とは非常に近いしい関係でした。
最盛期には、1000名以上もの人が住んでいたそうです。
そんな日本人にとって身近に感じられるホイアンの街並みは、世界遺産に登録されています。

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古都ホイアン

2018年 ユネスコ無形文化遺産に登録

トゥボン川が南シナ海に注ぐ河口に位置するホイアンは、16~18世紀にかけて国際貿易港として栄えた町です。
17世紀、ホイ・アンは朱印船貿易の中継地点として、多くの日本人が入り、日本人町が形成されました。
最盛期には、10,000人もの日本人が居留していたと言われています。
しかし、徳川幕府は、1635年、鎖国施策を実施し、ホイ・アンに住む日本人は、帰国を余儀なくされ、日本人町は
衰退し、その後に中国人が入り、寺院や集会所、中国風の家屋が建てられた。
現在、中国人貿易商「フーンフンの家」や日本、中国、ベトナム様式が混在する「タンキーの家」など4つの伝統家屋が
公開されています。
様々な文化が融合し、独特の景観を呈していることから世界遺産に登録されました。

(対象エリアの主要建築物)

  • 日本橋
  • フン・フン旧家
  • グエントゥーン族祠堂
  • チャン族祠堂
  • クァン・タン旧家
  • タン・キ旧家
  • ダック・アン旧家
  • 海南会館
  • 福建会館
  • 廣肇会館
  • 潮州会館
  • 観音寺
  • 関帝廟
  • 明郷礼拝堂
  • カム・フォ集会所
  • 貿易陶磁器の博物館
  • サ・フィン文化の博物館
  • ホイアン歴史・文化の博物館
  • 民間文化の博物館
  • 伝統的な医学は靴物館

ホイアン旧市街の観光MAP

公式URL:http://www.hoianworldheritage.org.vn/ja.hwh 

フーンフンの家 (馮興家)

住所:4 Nguyễn Thị Minh Khai, Phường Minh An, Hội An, Quảng Nam, ベトナム

基本情報

時間 8:00~18:00
定休日 無休
料金 共通チケット1枚 60,000ドン(約350円)1枚当たり=70円程度です。

約200年前に貿易商の家として建てられた木造建築で、ベトナム・中国式に加え、屋根には日本の建築様式も取り入れられています。
初代当主は、繁栄の意味でこの家を馮興と名付けており、今でも8代目が住んでいるそうです。

二階には祭壇と天后聖母が設置されています。

1階の天井には、洪水の際に2階に商品を運びあげるための取り外し可能な窓も設けれています。

テラスの装飾は幸運と繁盛の意味を持った鯉が描かれています。
鯉は中国人にとって幸運、日本人にとって権力、ベトナム人にとって繁盛の意味を表すそうです。

2階から見える日本橋です。

グエントゥーン族祠堂

住所:8 Nguyễn Thị Minh Khai, Phường Minh An, Hội An, Quảng Nam, ベトナム

時間 8:00~18:00
定休日 無休
料金 共通チケット1枚 60,000ドン(約350円)1枚当たり=70円程度です。

フーンフンの家の後ろの脇道を通るのですが、なかなかわかりづらい場所にあります。

チャン家の祠堂(陳祠堂)

住所:26duong Trần Phú, Cẩm Châu, Hội An, Quảng Nam, ベトナム

時間 7:00~18:00
定休日 無休
料金 共通チケット1枚 60,000ドン(約350円)1枚当たり=70円程度です。

1802年に、中国人の血を引くグエン朝の官使によって、祖先礼拝をする場所兼住居として建てられました。
祠堂には、3つの扉があり、両側は、家族が使用し(外側から見て右側は男性が、左側は、女性が使用)、中央の大きな扉は、祖先の霊
が出入りするための物で、特別の場合のみ開かれたと言われています。
この祠堂が建てられた時代は、すでに日本人がいなかったにも関わらず、ベトナム・中国の建築様式に加え
屋内装飾などは、日本様式が折衷されています。

クアン・タンの家(廣勝家)

住所:77 Trần Phú, Phường Minh An, Hội An, Quảng Nam, ベトナム

時間 8:00~18:00
定休日 無休
料金 共通チケット1枚 60,000ドン(約350円)1枚当たり=70円程度です。

約300年前に建てれた平屋の代表的な建築様式で、かつては、中国人の住まいでした。
ホイアンの家屋の特徴は、京都の「うなぎの寝床」と呼ばれる町屋に似て、間口が狭くて奥に長く、
中庭のある造りの家が多いです。

現在は、6代目が暮らしています。

これらの家は、木造で、外観から内部まで美し彫刻で飾られています。

タンキ旧家(進記家)

住所:101 Nguyễn Thái Học, Phường Minh An, Hội An, Quảng Nam, ベトナム

時間 8:00~18:30
定休日 無休
料金 共通チケット1枚 60,000ドン(約350円)1枚当たり=70円程度です。

200年ほど前に建てられた中国・広東省出身の漁師の家です。
現在七代目の当主が暮らしています。

ところどころで、日本や中国の建築様式がミックスされ、それがうまく調和しており、柱や梁、格子など螺旋の装飾は素晴らしい。
天井には、洪水の際に2階に荷物をあげるための格子もあります。

真珠貝が埋め込まれた黒檀の椅子はヨーロッパの椅子を模した形をしています。

ダック・アン旧家

住所:129 Trần Phú, Phường Minh An, Hội An, Quảng Nam, ベトナム

時間 8:00~18:00
定休日 無休
料金 共通チケット1枚 60,000ドン(約350円)1枚当たり=70円程度です。

1850年に建てられた、ダック・アン旧家は、今でも、ここに住んでいるそうです。
長い間、中部ベトナムでも知られた本屋だったそうで、中国・ベトナム・洋書を扱っていたそうです。

家のすぐ前には3ドアシステムがあり、中央には正面玄関があり、両側には地面からわずか約70〜80センチメートルの
2つの大きな窓がありますが、私が訪問時は、閉まっていました。

 

ビジネスを行うために使用されるエリアの後にリビングルームであり、礼拝の場として。
入り口には「ファン家の家族の家」と書かれた看板があります。

世界遺産の街「ホイアン」は、小さい街ですが、非常に、日・中・ベトナムが融合された街並みは、
当時の様子を思いをはせながら散策してみてください。

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