海外旅行で、ツアー以外の場合、一番最初に不安に感じるのが、目的地までの移動手段です。
今回、紹介するフィリピンは、空港から市内への直接移動できる交通手段がありません。
また、マニラ市内は、朝・夕方にかけて慢性的な渋滞が問題になっており時間帯によっては、まったく車が動かないこともあります。
なので、移動手段の選び方が大変重要になってきます。
今回は、ニノイ・アキノ国際空港からマニラ市内へ移動手段や、街中・観光への移動手段を中心にまとめてみました。
マニラに到着して、最初の問題が、空港から市内への公共交通手段(電車)などがないことです。
また、空港のターミナル間もそれぞれまた、各ターミナルも離れており、時間によって10~40分程度移動にかかる場合もあります。
まさに、これほど空港間に移動に悩まされる国はなかなかないかと思います。
その中で、観光客にとって空港から市内への移動の選択肢は、主に下記の5つだと思います。
一番の選択肢は、配車アプリGrabを利用しての移動になると思います。
メリットは、タクシーと違い値段交渉なく、目的に最短に着けることです。
クレジットカードを登録しておけば、自動的に引き落とされるので、最悪、両替をしなくてもホテルなどに行くこともできます。
ただ、値段としては、バスなどに比べれば高めですが、それでも慣れれば観光客にとっては、ベストだと思います。
現在、空港の各ターミナルには、Grab専用のスタンドが設けられており、アプリやインターネットが
なくてもスタッフに車の手配をお願いすることも可能で、申込用紙に名前・目的地・電話番号を記入して
渡せばスタッフが車を手配してくれます。
Grabは、普通の自動車なので、タクシーのような見分けがつかないため、車種や車両番号をチェックするようにしましょう。
世界中で共通する空港から移動する一般的な手段としてタクシーがあります。
フィリピンでは、2種類のタクシーがあり、地元民が利用し、長い行列ができている料金の安い白い車体のレギュラーと
値段は、少し高めだが、安全に乗ることができる黄色の車体のイエローがあります。
ちなみに、イエローは、空港を拠点に運行しています。
ただ、近年は、減りましたが、メーターを利用していなかったり、細工したメーターを使っていたりと法外な料金を要求してくる
ドライバーもいるので注意が必要で、あらかじめ値段を聞くなどして対処しておくことが大事だと思います。
少々割高ですが、エリアごとで金額が固定されているため安心して乗れるタクシーです。
到着ターミナルを出るとクーポンタクシーと書かれたカウンターがあるので、そこで行き先を告げてチケットをもらいます。
運賃は、降車時に支払います。
空港からメトロ・マニラや近郊に行く直通のバスがあります。
ただし、出発は、第三ターミナルからだけです。
行き先や本数が限られていますが、価格は、Grabなどに比べてかなり格安になっています。
ただ、行先が限定されるためそこからの移動手段が必要になります。
ルートとしては、下記の7ルートで運航中です。
直接、ホテルに向かう人は、この手段が一番簡単だと思います。
私の宿泊したホテルは、空港への送迎が無料のため大変役に立ちました。
空港を拠点にいろいろなエリアに行く方は、ホテル選びも需要なポイントですね。
空港から市内への移動手段は、前述していますが、ここからは、観光スポットや買い物の移動手段として、渋滞に巻き込まれる心配も
なく、目的地に正確につくことができて、しかも、価格もリーズナブルな個人的に一番利用した高架鉄道について紹介します。
マニラは、非常に渋滞が多いことでも、有名で、通勤・通学時間帯は、かなりの混雑が予想されます。
なので、移動場所は、限られますが、効率的に安く移動できる手段としては、御勧めです。
いずれのラインも4:30~22:00頃までの間、3~8分おきに来ます。
ただし、土日は、減便されています。
また、朝と夕方のラッシュ時は、大混雑しますのでこれも注意してください。
マニラの主要都市を通り、マカティ、パサイ、ケソンシティなどにも停車し、Baclaran 駅(パサイ市)から
Roosevelt駅(ケソン市)までを南北に繋いでいます。
マニラの観光エリアを廻るには、一番利用する線だと思います。
運賃:目的地により片道P15~P30。
運行時間:始発は全日4:30~。
終電は、平日Baclaran発22:00、Roosevelt発22:15、土日・祝日はBaclaran発21:30、Roosevelt発21:45
【駅名】
Antipolo駅(アンティポロ)からRecto駅(マニラ市) までを東西に繋いでいます。LRT1よりも車内が広いのが特徴。
Doroteo Jose Station駅でLRT1と接続しています。
運賃:目的地により片道P15~P30。
運行時間:始発は全日5:00~。
終電は、全日Antipolo駅発が21:00、Recto駅発が21:30
(駅名一覧)
マカティやオルティガスなどの主要ビジネス街を繋ぎ、2000年の開通以来、多くの通勤客で溢れており、
毎月100万人ほどの利用客がいます。
ここは、買い物などする時に利用することが多い線だと思います。
運賃:目的地により片道P13~P28です。
運行時間:始発4:30~終電23:00の間、10分程度の間隔で運行
(駅名一覧)
Ayalaエリアは、商業施設がたくさんあり、ショッピングや食事を楽しむことができるエリアです。
チケットは、原則、駅の販売所で購入します。
鉄道は、安いので、地元民の多くが利用しています。
乗り方は、日本の鉄道とあまり変わりはありません。
チケットには、1回限りの切符と日本のSuicaのようなICカードでチャージするタイプがあります。
旅行者向けの1回切りの切符は、こちらです。
beep card(ビープカード)は日本で言うと、Suica や PASMO、 ICOCA などといった電子決済のできる IC カードです。
BEEPカードの購入は、LRT/MRTの各駅やマニラ空港の第3ターミナル到着出口などで購入が可能です。
初回のカード購入には、100ペソ(カード発行手数料:30ペソ、チャージ代:70ペソ)が必要です。
下記の写真は、駅に設置されている機器です。
BEEPカードを購入する場合は、Stored Value Cardを選んでください。
お金を支払いえばOKです。
鉄道に乗る時にICカードがあると非常に便利です。
時間短縮や出発時間ぎりぎりの時には、特に効果を発揮します。
私は、旅行に行く旅に、その国のICカードを購入してお土産にもってかえります。
また、来た時も使えますし。
ジプニーとは、昔、米軍が使っていたジープを、15人ほど乗れる乗合バスに改良したもので、基本、24時間走っています。
乗り方は、ジプニーのフロントや車体の脇に書かれた目的地(走行区間)を早く読み取り、目的地や
進行方向が一致していれば手をあげて止めます。
支払いは、運転手に手渡すか?乗客のリレー形式で、運転手に渡します。
降りるときは、運転手にわかるように天井を叩いたり、降りますと申告します。
最低料金:12ペソ
ただ、観光客には、行先等の地図がわからないとなかなかハードルが高い感じはします。
フィリピンは、交通網インフラが、日本と違ってまだまだ整っていないので、ツアーでなく個人で観光をするなら
段取りをくんで移動することをお勧めします。