インドには2020年現在、文化遺産が30件、自然遺産が件、複合遺産は1件の合計38の世界遺産があります。
今回、私が訪れた北インドの世界遺産は、14件の中9件訪問しました。
今回、ご紹介するのは、ジャンタル・マンタルです。
住所:Gangori Bazaar, J.D.A. マーケット Pink City, Jaipur, Rajasthan 302002 インド
2010年 ユネスコ文化遺産に登録
時間 | 6:00~18:00 |
定休日 | ホーリー祭 |
料金 | 200ルピー |
*100ルピー=145円程度
天文学者でもあり、ジャイプールの街を築いたマハラジャ、ジョイ、スイン2世が、1728年から1738年までに建てた天文台。
現在でも、占星術が盛んなインドではこれらも用いられています。
高さ27.4mとこの観測所では最も大きい観測機で、時間、天頂距離、子午線などを測る機能があります。
傾斜角度と方向は、北極星を指しており、日時計としては、2秒単位で時間を計測できる。
両脇に階段が付いた傾いた2つの円からなる観測機。
太陽が北半球か南半球のどの位置にあるかを観測したもので、世界で一番正確だと言われている赤道日時計と言われいます。
他の天体観測器で測った結果を補足するためのもので2つあります。
ジャイ・スィン2世が発明した12体からなる観測儀。
それぞれが、異なる角度で12の各星座に向かっています。
サムラート・ヤントラの小型版で、20秒単位で時間が計れる日時計。
高度を測って、そこから時刻や天体の位置を知ったり、星の動きを追うなど多機能な観測機。
2つの円版は、観測結果を記入するために使われていたもの。
凹んだ2つの半球と円形のリングからなり、子午線通過時間や惑星や星の位置を測定する観測機。
同じ形の2対で太陽と月、ほかの星など高度と方位を測定する観測機。
最初、この世界遺産に入った時に、説明を詳しく読まずにいったので、いろいろな形のオブジェがあるなくらいで、
なんで、これが世界遺産?とも思いましたが、後で調べてみたら、1700年代当時で、ヒンドゥー教のみならず
古代ギリシャやイスラム教に伝わる占星術。さらに、サルカマンドにあった天文台を参考にするなど
国家や宗教の枠を超えて作られた大天文観測所ですね。
それにしても、1700年代にこんなものが街中にあるなんて驚きです。
望遠鏡などの発達とともにより詳しく測量できる時代になってしまったのですが、これはこれで
素晴らしい技術だと思います。
インドの中でも、異質な世界遺産です。
是非、ご自身の目でみてください。
理解してから行くと楽しいですよ。