明の13陵は、北京郊外にある明朝帝の陵墓で、周囲やく40㎞にも及ぶ陵墓地区が広がっており
陵道の両側には、石人や石獣が並んでいます。
中国は、世界遺産の宝庫で、世界遺産の数では、イタリアに次いで第2位の55ヵ所の世界遺産があります。
そして、北京市内で言うと7カ所の世界遺産があり、明の13陵もこれに該当します。
- 明、清朝の皇家陵墓
- 万里の長城
- 天壇
- 故宮(北京と瀋陽の明・清朝の皇宮群)
- 頤和園
- 周口店の北京原人遺跡
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京杭大運河
明、清朝の皇家陵墓は、広範囲に存在しているため、北京市内から行ける世界遺産として
明の13陵のうちに、「定陵」を観光に行く場合が多いです。
明、清朝の皇家陵墓 (Imperial Tombs of the Ming and Qing Dynasties)
2000年/2003年 ユネスコ文化遺産に登録
明と清の皇帝達は、巨大な陵墓を築いており、明顕陵、清東陵、清西陵、北京の2003年に明の13稜と
南京の明光陵が追加して登録されました。
- 湖北省 明顕陵(明の嘉靖帝の父の朱祐杬興献帝の陵墓)
- 河北省 清東陵(清の5人の皇帝の陵墓群)
清西陵(清の4人の皇帝の陵墓群) - 北京市 明の十三陵(明の13人の皇帝の陵墓群)
- 江蘇省 明孝陵(明の洪武帝の陵墓)
常遇春墓、仇成墓、呉良墓、呉禎墓、徐達墓、李文忠墓(孝陵周辺に葬られた功臣の墓群) - 遼寧省 清永陵(後金(清の前身)のヌルハチの先祖4代の陵墓)
清福陵(後金のヌルハチ皇帝の陵墓)
清昭陵(後金のホンタイジ皇帝の陵墓)
明の十三稜 (Ming tombs)
住所:212 Provincial Rd, Changping District, 中国
基本情報
時間 | 8:00~16:30 |
定休日 | 無休 |
料金 |
*子供は、6歳~18歳まで、幼児は、6歳未満、老人は、60歳以上 |
公式URL | www.mingtombs.com |
*10人民元=167円相当
最初に明の三代目皇帝である永楽帝が生前に自らの墓を建設したことに始まり、15世紀初頭の明朝の3代皇帝「永楽帝」から
7代皇帝を除く、16代皇帝まで13人の陵墓が散在します。
「永楽帝」の陵墓である「長陵」、隆慶帝の陵墓「昭陵」、14代皇帝である「万歴帝」の陵墓「定陵」の3つが公開されており、
このうち定陵だけが発掘され、内部が地下宮殿として公開されています。
- 長陵(第3代皇帝 成祖永楽帝)
- 献陵(第4代皇帝 仁宗洪熙帝)
- 景陵(第5代皇帝 宣宗宣徳帝)
- 裕陵(第6代皇帝 英宗天順帝)
- 茂陵(第9代皇帝 憲宗成化帝)
- 泰陵(第10代皇帝 孝宗弘治帝)
- 康陵(第11代皇帝 武宗正徳帝)
- 永陵(第12代皇帝 世宗嘉靖帝)
- 昭陵(第13代皇帝 穆宗隆慶帝)
- 定陵(第14代皇帝 神宗万暦帝)
- 慶陵(第15代皇帝 光宗泰昌帝)
- 徳陵(第16代皇帝 熹宗天啓帝))
- 思陵(第17代皇帝 毅宗崇禎帝)
下は、明の13陵の案内図です。
定陵(神宗万暦帝)
唯一発掘された陵墓でもあります。
下が定陵の案内図です。
稜恩門跡
明楼
私は、入場することが時間的にできませんでしたが、定陵には、他の陵墓と違い地下宮殿が発見されています。
この地下宮殿は、1956~58年にわたって発掘され,地下 27mの深さに、墓室は前殿、中殿、左配殿、
右配殿、後殿(后殿)の5つの部屋で仕切られており、総面積は 1195㎡もあります。
後殿(后殿)には3個の木棺が置かれ,宝冠をはじめとして多数の副葬品が発見されたそうです。
時間の関係上、地下宮殿には足を運べませんでしたが、行く機会があれば見てみたいと思います。