イスラエル博物館は、国の文化的財産の宝庫ともいうべき見ごたえのある博物館で、建国前からユダヤ民族美術の
収集で知られていたベツァレル民族美術館を1965年、総工費約14億円をかけて改装し、国立博物館としてオープンしました。
今回は、イスラエル博物館をご紹介します。
住所:Derech Ruppin 11, Jerusalem, イスラエル
時間 | 10:00~17:00(金・祝日の前日:10:00~14:00、火:16:00~21:00) |
定休日 | 無休 |
料金 | 54NIS |
公式URL | イスラエル博物館 |
下記が、入場チケットです。
下は、パンフレットの地図ですが、博物館はとても広いです。
イスラエル博物館のメインが死海写本を保管している本館です。
死海文書は、1947年夏に第一次中東戦争が始まる直前、死海西北のクムランで、迷子になった羊を探していたベドウィンの少年に
よって、クムラン洞窟で偶然に発見されたものです。
詳しくは、下記を参照してください。
死海文書は、ここに展示されています。
ただ、撮影は、厳重に禁止されているため写本の写真は、ありません。
発見された壺の一部が展示されています。
クムラン遺跡で発掘された食器です。
独特のたまねぎのような建物は、発見当時、写本が入っていた壺の蓋をデザインしたものです。
実際の50分の1の大きさに縮小された第2神殿時代(紀元前538年~紀元後70年)のエルサレムの精巧な模型です。
考古学者である故アビ・ヨナ教授は、専門分野の第2神殿時代に自分が生きていた夢を見て、2000年前のエルサレムの
模型を考えつき、そこで、ユダヤ戦記(ヨセフス著)をもとに自身の推測や過去の文献、発掘成果も反映させ完成させたもの。
庭園を設計したイサム・ノグチの彫刻作品やヘンリームーアやピカソの彫刻もおかれています。
子供に美術や文化を親しんでもらうことを目的とした学習センターです。
有史以前からオスマン朝までの膨大な出土品が集めらたており、年代順に展示されています。
主に、イスラエル考古学会が収集したもので、20万年前の象牙やへブル人のヘブライ語の碑、カナン人の土器、武器、銅石器時代の
納骨堂などがあります。
最初のエリアには、インパクトがある人骨が展示されています。
ユダヤ教に関する物と、ユダヤ人の日常生活に関するものを展示しています。
展示品には、様々な国と地域から集められているため、非常にバラエティーに富んでいます。
イタリヤやドイツ、インド、スリナムからそれぞれ運ばれてきたシナゴークの内装も再現されています。
モダンアートが中心となった美術館で、印象派や後期印象派の作品が並んでいます。
代表的なものは、レンブラントやマルクシャガール、カミーユ・ビサロなどバラエティに富んでいます。
通路にも様々な芸術的な嗜好が凝らされています。
近代的なディスプレイですね。
私は、クムラン洞窟を見た後に、本物の死海文書が見たくて訪問しましたが、博物館は、かなり広く、ゆっくり
見ることができませんでした。
博物館は、イスラエルの方の憩いの場所になっている感じでした。
時間のある方は、イスラエルの歴史以外も世界の歴史も知ることができるお勧めの場所です。