ナイル川西岸にあるアメンホテプ3世像(ムメノンの巨像)を見学してきた。

ナイル川と王家の谷の間の間に広がるテーベの平原には、アメンホテプ三世の葬祭殿の通じた道があり
現在では、失われて2体の巨大な像「ムメノンの巨像」が残されています。

なお、葬祭殿自体は、第19代ファラオ・メルエンプタハが自信の葬祭殿建築のため石材を調達し、破壊されてしまったそうです。

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ムメノンの巨像 (Colossi of Memnon)

住所:Al Bairat, Luxor, Luxor Governorate, エジプト

基本情報

時間 不明
定休日 無休
料金 無料

 

ムメノンの巨像、高さ20mの巨体で足の長さは、2mもあり、砂岩の一塊をブロックに切り取って造られています。
そして、巨像は、玉座に座るファラオを表しており、両手は、膝の上に置かれています。

この像が有名になったのは、紀元前27年の地震によりテーベの建造物は、大被害を受け
右側の像に大きな亀裂が出来てしまいました。

それ以降、朝日を浴びると像は、長くうめくような音をたてるようになり、側を通る旅人たちは、
像が歌っていると信じるようなったそうです。

この不思議な歌声については、歴史家タキトゥスや地理学者ストラボン、「ギリシャ案内記」を
記したパウサニアスも証言を残しています。

そして、これらの証言が結びつき、やがてこの巨像は、エチオピアの伝説上の王である
曙の女神エーオースの息子であるムメノンと呼ばれるようになりました。

ムメノンは、トロイア戦争に当たって父からトロイの援軍に送られ、幾多ので手柄をたてるも
英雄アキレウスに討ち取られてしまいます。

息子の死を悲しんだエーオースは、1日1度息子を生き返ることを涙とともにゼウスに祈ったため
毎朝、母が朝日で子を愛撫するとムメノンは蘇ってうめき声で母に挨拶をするという美しい伝説に由来しています。

ただ、現在では、温度差が原因により岩の表面が振動したために起きた現象と考えられています。
その証拠に、セプティミウス・セウェルス帝の時に、下に落ちていた像の下半身取付の修復工事を行ってからは
声を出すことがなくなったそうです。

車から降りて写真をとるくらいの観光スポットですが、伝説に彩られた巨像。
悠久のロマンを感じながら散策してみてください。



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