住所:8011, Bolívar
アーサー・コナン・ドイルが1912年に書いたSF小説「The Lost World」
邦題「失われた世界」のモデルとなったギアナ高地。
そして、ギアナ高地は、20億~14億年前の先カンブリア時代に
堆積した砂岩や珪岩からなっており、6億年前に存在したゴンドワナ大陸がプレートテクトニクスで
複数の大陸に分裂して、現在の位置に移動した中で、ギアナ高地の部分は
大陸移動の回転軸に当たり、ゴンドワナ大陸の時代からほとんど移動することはなく留まった。
そのため、他の大陸は、何度も気候変化の影響を受けたが、この大地は、ずっと亜熱帯気候に
属し、大きな変化を受けてこなかったので、ひとつの大陸であったパンゲア大陸時代の姿を今も留めています。
*バンゲア大陸時代とは、ペルム紀から三畳紀(2億5000年前~2億年頃)にかけて存在した大陸です。
このエリアは、世界遺産に登録されています。
1994年 ユネスコ自然遺産に登録
総面積約3万km²の国立公園。四国の約1.6倍の広さの熱帯雨林地帯に、風雨によって削られた約20億年前の地層が、
100以上のテーブルマウンテンとなって残り、原始的な特徴を持つ固有の動植物が生息し、独自の生態系を形成しています。
住所:8011, Bolívar
ギアナ高地は、熱帯多雨と高地・高山が隣接しているせいで
常時、雲や霧が発生しています。
そのため、ヘリコプターで、ギアナ高地の上につけて、降りれる可能性はあまり高くないそうです。
運がよく地上に降りられたとしても5分程度。
値段もかなりしますので、これは悩みどころですね。
下の場所からヘリコプターでギアナ高地に向かいます。
ヘリコプターに乗りしばらくするとテプイが見えてきます。
ちなみに、ギアナ高地は、面積約21万5000㎦の広大な土地に、100以上のテプイと呼ばれる
テーブル状の山と森林が広がっています。
ヘリポートからギアナ高地の空中遊覧している風景を動画で編集してみました。
まさに、地上は、陸の孤島です。
テーブルマウンテンは、下のジャングルから1000m以上も離れた断崖絶壁の上です。
気候は、熱帯気候に属しており、12~4月は、乾季。5~11月が雨季になります。
年間の降水量は、4,000㎜を超えます。
私が訪れたのが9月だったので雨季のため、ギアナ高地に足をつけられないと
覚悟していましたが、なんと奇跡的に風も弱まり、世界最古の大地に降りることができました。
砂岩が大地を覆っています。
ギアナ高地は、栄養分の少ない土壌、大量の雨など生物の育成には、不適な土壌だが、
植物は、約4000種もあり、そのうち75%は固有種もあるそうです。
パイナップル科の原始植物が多く、逆に世界中に分布しているキク科やマメ科が少ないそうです。
砂岩の大地に黄色花がとても綺麗です。
そして、ピンク色の花にも目が止まります。
圧倒される20億年前の大地。
まさに、世界最大の秘境。
そして、絶景。
なかなか見ることができないギアナ高地の大地の映像を纏めてみました。
小さい頃に、「ドラえもんの大魔境」という映画があり、その中で出てくる
ヘビースモーカズ・フォレストというのが、ギアナ高地がモデルだと知り興味を持ち、
いつか訪れたいと願っていた場所だけに感慨深いものがあります。
ベネズエラは、治安も悪く、ここまで行くのにチャーター機等でかなりの費用が
発生しますが、旅好き&秘境好きなら絶対トライしてほしい場所のひとつです。