1984年 ユネスコ文化遺産に登録
スペイン旅行する人は、これを見に来ていると言っても過言ではない
くらい有名なスペインの代表的建築物
アントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア。
そして、バルセロナの町にはアントニー・ガウディの建築物がたくさんあります。
1984年 ユネスコ文化遺産に登録
アントニ・ガウディが設計した7つの建築物が、世界遺産に登録されています。
アントニオ・ガウディの作品群は下記に記載しましたが、年代別に紹介したいと思います。
年 | 仕事 |
1883 | サグラダ・ファミリア(Basilica de la Sagrada Familia) |
1883~85 | カサ・ビセンス(Casa Vicens) |
1884~87 | グエル別邸(Finca G?ell) |
1886-89 | グエル邸 |
1898-1900 | カサ・カルべ |
1898~1914 | コロニア・グエル教会地下聖堂(Cripta Colonia Guell) |
1900~14 | グエル公園(Parc Guell) |
1904~06 | カサ・バトリョ(Casa Batllo) |
1905~10 | カサ・ミラ(Casa Mila) |
住所:Carrer de Mallorca, 401, 08013 Barcelona, Spain
時間 | ・09:00~18:00(11月~2月) ・09:00~19:00(3月・10月) ・09:00~20:00(4月〜9月) ・9:00~14:00 (12月25日、12月26日、1月1日、1月6日) *入場は、閉館の15分前まで |
料金 | 17₤(入場料金) 32₤(SAGRADA FAMÍLIA WITH TOWERS)サグラダ・ファミリアと塔の入場、 オーディオガイドがセットになったチケット 25₤(SAGRADA FAMÍLIA)サグラダ・ファミリアとオーディオガイドがセットに なったチケット |
チケット予約ページ | https://sagradafamilia.org/en/tickets |
公式URL | https://sagradafamilia.org/en/home |
その他 | サグラダ・ファミリは、非常に混みますので事前予約は必須だと思ってください。 また、午前中早い時間が比較的空いているのでお勧めです。 |
チケットはこんな感じです。
サグラダ・ファミリアの正式名称は「聖家族贖罪協会」となんとも固い感じの名前です。
わりと知られていない話ですが、ガウディは初代建築家ではなく、
初代は、フランシスコ・ビリャールという人物です。
民間のカトリック教会のサン・ホセ教会の本堂として贖罪協会を寄付によって建設が開始されました。
その後、初代建築家の辞任とともにガウディが抜擢され、再度見直しをかけ今に至っています。
また、終わらない代名詞としてよくサグラダファミリは使われていますが、最近の技術の進化により
現在では、2026年に完成すると言われています。
ちなみに、ガウディの没後100年の年です。
完成するとは言え、これから修繕等もあるので永遠に工事していそうですが。
まずは、正面の全景です。
こちらは、生誕のファサードと言われており、3つのファサードのうち唯一ガウディが自ら指揮をとって
1930年に完成させたそうです。
キリストの誕生から幼少期の出来事が表現されています。
3つの門には、左門が父ヨセフ・中央門がイエス右門が母マリアを象徴しています。
神への献身的な愛への報いとして、イエスがマリアに冠を授ける様子が彫られています。
マリアに大天使ガブリエルが降臨して精霊によって神の子イエスを身ごもることを知らせる場面が彫られています。
このファサードは、内戦で損傷を受けたが、日本人彫刻家のもとで修復されたそうです。
【JHS】
突然、ファサードに英語のJHSの文字が、ありますが、これは、人類の救い主イエスの
頭文字(Jesus Hominum Salvator)の略文字が彫られています。
太陽が沈む西側にあり、イエス・キリストの死がテーマになっており、ガウディの死後
1954年から建設が始まった。
左下からS字型に見ていくと磔刑前夜の様子が下の層に、そして、ゴルゴタの丘への道が中層に、
イエスの死と埋葬が上層に彫られています。
下の写真がS字のイメージです。
ユダがイエスに接吻し、兵士にだれがイエスかを知らせる場面です。
ユダの横に記載されている数字のパネルはどの列の数字を足しても33になるように
なっていて、イエスが磔になった年齢を表しています。
イエスは最後の晩餐の後、「弟子たちは皆、私につまずくであろう」と予言しました。
ペテロに対しては「あなたこそ今日、今夜、にわとりが鳴く前に、三度私を知らないと言うだろう」と伝えます。
その後、イエスが捕まった時に、ペテロも尋問もあり、イエスとのつながりを3度否定したペテロ。
イエスを裏切って後悔している姿が表現されています。
ちゃんと、にわとりが左下に彫られていますね。
中央のエルサレムの敬虔な女性ヴェロニカ。
左側が、イエスで、右側で十字架を担いでいるのがシモン。
ローマ帝国の百卒長で、イエスがゴルゴタの丘で磔になった
際に、生死を確かめるため左わき腹に槍を突き刺しました。
この彫刻は、槍を持ってゴルゴタへ向かう姿でしょうか?
ローマ兵がイエスの衣服を賭けてサイコロ遊びをしている姿が彫られています。
中央には、処刑されたイエス。
左側には、ひざまずくマグダラのマリア。
その後ろには、聖母ヨハネがいます。
イエスの右下には、頭蓋骨があります。
これは、「死」を表しているそうです。
奥の時計には、「月」と「夜」を表しているそうです。
布に包まれたイエスを埋葬するヨセフとニコデモ、その様子を見つめる聖母マリアが彫られています。
画像が荒くてすいません。
キリストの栄光を表わす「栄光の門」が建設中です。
ファサードの説明はこれくらいにして内部に入ります。
聖堂の内部は、樹木のように枝わかれした柱はガウディは信者と神との一体化を体験できるような
空間の造ろうとしたと言われています。
柱の高さは、60mです。
なお、ガウディは、祭壇の地下の礼拝堂で眠っています。
ステンドグラスは、朝日を表しています。
宙に浮く十字架に磔られたイエス。
なんとも観念的な像ですね。
エレベータの乗って塔を登っていきます。
工事中の写真。
塔の内部。
栄光のファサードにある鐘楼。
画像がぶれぶれですが、巻貝のような螺旋階段。
サグラダ・ファミリアは、地下博物館なども見ごたえあります。
時間がいくらあってもたりないくらい素晴らしい世界遺産です。
ただ、世界遺産は、生誕のファサードのみで、サグラダ・ファミリアは全体ではありません。
住所:Carrer de les Carolines, 20, 08012 Barcelona, Spain
時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 無休(但し、12月25日、1月1、6日は除く) |
料金 | 16€ |
公式URL | https://casavicens.org/ |
ガウディの処女作であるカサ・ビセンス。
外壁には、タイルがたくさん使われ、鉄柵にはシェロの葉がモチーフとして使われています。
2017年から修復工事が完成し、一般公開されています。
私は訪問した時は修復中でした。
オリエンタルやイスラム文化のスタイルを組み合わせた独特の建築様式が取り入れられています。
住所:Carrer Nou de la Rambla, 3-5, 08001 Barcelona, Spain
時間 | 10:00~20:00(入場券販売所は19:00まで):夏時間(10月31日から4月1日まで) 10:00~17:30(入場券販売所は16:30まで):冬時間(3月31日から11月1日まで) |
営業日 | 火曜日〜日曜日 祝日でない月曜日、12月25日・26日、1月1日、1月16日~23日(メンテナンスのため) |
料金 | 12€(入場料金には、オーディオガイドが含まれる。) |
公式URL | https://palauguell.cat/come-palace-japanese |
ガウディ初期の傑作。
当初は、別館として建設されたができばえに満足したグエルはこちらを本館にしたそうです。
入口は、いたってシンプルな外観です。
部屋の中は、金色の格子が鮮やかに見えます。
天井はドーム屋根にして天窓から光が入る設計になっていて、この様なデザインはイスラム建築から
影響を受けているそうです。
屋上の煙突は、ガウディ独自の手法により、細かく砕いたタイルで飾られています。
グエル邸は、地下は、馬小屋、1階は、馬車庫。
2階は、中央サロンを中心としたパブリックスペース
3階は、寝室。4階は、使用人の部屋と厨房になっています。
バルセロナを観光する前にぜひ読んでほしいのが、下記のダン・ブラウンのオリジンです。
サクラダ・ファミリアやカサミラなど出てくるので読んでから行くと楽しさが増します。