映画「ローマの休日」で、オードリーヘップバーンがジェラートを食べるシーンで有名になったスペイン広場。
名前の由来は、この広場の南側にスペイン大使館があったため名付けられたそうです。
住所:Piazza di Spagna, 00187 Roma RM, イタリア
スペイン広場は、1752年にフランチェスコ・ディ・サンクティ設計のもと完成しました。
印象的なのは、135段にも上るスペイン階段で、そこからローマの街並みを見をろすことができます。
公園の中央には、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ設計の「小船の噴水(バルカッチャの噴水)」があります。
さて、先にも述べましたが、スペイン広場を語る上では、かかせない映画「ローマの休日」
この映画は、1953年に作られたアメリカ映画で、主演は、グレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーン。
監督が、ウィリアム・ワイラーという豪華なキャストと監督です。
(ストーリー)
ヨーロッパ最古の王室の王位継承者、アン王女(オードリー・ヘプバーン)は、
欧州親善旅行でロンドン、パリなど各地を来訪。ローマでは、駐在大使主催の歓迎舞踏会に出席する。
強行軍にもかかわらず、元気に任務をこなしていた王女だが、内心では分刻みのスケジュールと、
用意されたスピーチを披露するだけのセレモニーにいささかうんざり気味。
就寝の時間になると、侍従たちを前に軽いヒステリーを起こしてしまう。
主治医に鎮静剤を注射されたものの、気が高ぶっているため、なかなか寝つけない。
ふと思いついた彼女は、宿舎である宮殿をひそかに脱出する。
夜のローマをぶらぶら歩いていた彼女は、やがて先ほどの鎮静剤が効いてきて、
道ばたのベンチに身体をぐったりと横たえる。
そこを偶然通りかかったのが、アメリカ人の新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)。
若い娘がベンチに寝ているのを見て、何とか家に帰そうとするが、アンの意識は朦朧としていて埒があかない。
彼女をそのまま放っておくこともできず、ジョーはアンを自分のアパートへ連れて帰り、一晩の宿を提供する。
翌朝、うっかり寝過ごしたジョーは、まだ眠っているアンを部屋に残したまま、新聞社へ向かう。
支局長から「アン王女は急病で、記者会見は中止」と聞いたジョーは、そこではじめて昨晩の娘の正体が、
実はアン王女だったことに気づく。
王女には自分が彼女の身分を知ったことを明かさず、ローマの街を連れ歩いて、
その行動を記事にできたら大スクープになる! ふってわいたチャンスに色めき立ったジョーは、
アン王女の特ダネを取った場合の破格のボーナスを支局長に約束させる。
ジョーのアパートで目を覚ましたアンは、思いがけない事態に驚くが、同時にワクワクするような気分も感じていた。
アパートを出た後も、せっかく手に入れた自由をすぐに捨て去るには忍びず、街をのんびりと散策。
ジョーに借りたお金で、かわいいサンダルを買ったり、ヘアサロンに飛び込んで長い髪をショートにしたりと、
ごくふつうの女の子のように楽しい時間を満喫する。
アンがスペイン広場でジェラートを食べていると、彼女の後を追ってきたジョーに声をかけられる。
偶然の再会を装う彼の「思いきって1日楽しんだら?」という声に押され、
アンは宮殿に戻るのを夜までのばすことに決める。
スクープに必要な証拠写真をおさえるため、ジョーは同僚のカメラマン、アービング・ラドビッチ
も誘って、アンにローマ案内を買って出る。
オープンカフェでは初めてのタバコを試し、2人乗りしたスクーターで街中を疾走。
真実の口や、祈りの壁など名所の数々も訪れた。夜は、サンタンジェロの船上パーティーに参加するが、
その会場にはついにアン王女を捜しにきた情報部員たちが現れる。
アンとジョーは情報部員相手に大乱闘を繰り広げた後、一緒に河へ飛び込んで追手の目を逃れる。
つかの間の自由と興奮を味わううちに、いつの間にかアンとジョーの間には強い恋心が生まれていた。
河からあがったふたりは、抱き合って熱いキスを交わす。お互いへの本当の想いを口に出せないまま、
アンは祖国と王室への義務を果たすために宮殿へ戻り、ジョーは彼女との思い出を決して記事にはしないと決意する。
その翌日、宮殿ではアン王女の記者会見が開かれる。
アービングは撮影した写真がすべて入った封筒を、王女にそっと渡す。見つめ合うアンとジョー。
「ローマは永遠に忘れ得ぬ街となるでしょう」笑顔とともに振り向いたアン王女の瞳には、かすかに涙の跡が光っていた。(Paramount Pictures Corporation) 参照
そして、劇中有名になったオードリーヘップバーン演じるアン王女が、ジェラートを食べるシーン。
以前は、近くのジェラート屋で購入し、みんなスペイン広場で食べていました。
ローマ市は、歴史的な建造物や景観を守るため
2012年、歴史的建造物近くの広場での飲食を禁じる条例が施行され、スペイン階段でジェラートを食べることも原則禁止しました。
2019年、スペイン階段でこのほど、座ったり寝そべったりすることも禁止され、警察による取り締まりが始まりました。
悪質な場合、)最大400ユーロ(約47000円)の罰金が科されるそうです。
映画と追体験が楽しめるのも旅の醍醐味ですが、歴史的な景観の保全を守るほうが大事なので理解はできますね。
住所:Piazza della Bocca della Verità, 18, 00186 Roma RM, イタリア
時間 |
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定休日 | 無休 |
料金 | 2€(*約260円) |
*1€(ユーロ)=130円相当
ローマ帝国の政治の中心地であった遺跡「フォロ・ロマーノ」の排水溝でテヴェレ川へつながる、
元々はフォロ・ボアリオ地区の寺院内にあった今でいうマンホールの蓋であったと考えらています。
この真実の口は、1632年にサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外壁、教会の正面柱廊の奥に飾られたそうで、
嘘や偽りの心をもつ人間が手を入れると、噛み切られてしまう、手が抜けなくなってしまうという伝説で有名は、この
刻まれている海神オーケアノスの表情から来ているのかもしれませんね。
ちなみに、英語の「ocean (オーシャン)」が由来だそうです。
そして、真実の口を有名にしたものと言えば、これもまた映画「ローマの休日」です。
グレゴリー・ペック扮する新聞記者のジョーがオードリー・ヘプバーン演じるアン王女を驚かそうとして、
伝説に基づき悪ふざけで「真実の口」に手を入れて、抜けないという演技をし、それを見たアン
王女は真に受け、恐怖のあまり叫び声を上げ、泣くシーンはとても有名ですね。
しかし、実は、このシーンは、グレゴリー・ペックがオードリーヘップバーンを驚かせようとして手がなくなるふりをした
ところ、何も知らされてないオードリーヘップバーンが本当に手がなくなってしまったと思わず声をあげて
驚いたそうで、監督であるウィリアム・ワイラーは、自然な演技を気に入りこれを本編に採用したなんて話もあります。
あらためて、映画を見直すをこのシーンの驚き方が自然なのがわかります。
是非、もう一度、名作「ローマの休日」を見てみてください。
まさに、ローマの休日を疑似体験できるスペイン広場と真実の口。
残念ながら法令等により、以前のようにジェラートなどは食べれませんが映画を感じられるお勧めの場所です。
是非、ローマ散策を楽しんでください。