ペロポネソス半島にあり、アルゴス平野が広がる小高い丘に
あり、ホメロスの叙事詩に、「黄金に富むミケーネ」と謳われたミケーネ遺跡。
1876年、ドイツ人の考古学者シュリーマンによって発見された。
ミケーネ文明は、紀元前16世紀ごろ、クレタ文明を引継いで、
独自の文明を築き、紀元前14~前13世紀の最盛期には、エーゲ海一帯の支配権を掌握していた。
住所:Mycenae, Mykines Argolida Peloponnesos,Greece
1999年 ユネスコ文化遺産に登録
定休日 | 無休 (1/1、3/25、イースター日曜、5/1、12/25、26は除く) |
時間 | 8:00~19:30(夏季) 8:30~15:00(冬季) *月曜日は、いづれも午後12:00~ 最終入場は、30分前まで。 |
料金 | 12€(アトレウスの宝庫と博物館の共通券) 18歳以下は、無料(パスポートの提示が必要) |
下がチケットです。
入場口は、こんな感じです。
小高い丘の上に遺跡はあります。
アトレウスの宝庫は、ミケーネ地域のトロス式墳墓の中でも最大級の墳墓です。
長さは、36m、幅6mの通路を通って中に入ります。
円形の半地下の部屋は、疑似アーチ方式になっており、室内の高さは、13.5m、直径14.5mで、
石積みの環はが32層重ねられて円頂までつながっている。
また、上からの重力を分散させるために、入り口には、三角形の石を用いている。
ちなみに、この墳墓からはなにも発見されていないそうです。
重力分散を考えて作られています。
とても3000年前に建てられたとは思いえないくらい
なめらかな内部には、金や銀や青銅で装飾されていたらしい。
この門は、紀元前1300年頃、1本石の高さ3.1m、幅3m程度の巨石を用い、
その正面のまぐさの上に、高さ2.9m、底辺3.6mの三角形の巨石
を置き、中央の柱をはさみ、前脚を柱の基盤に載せて相対する1対のライオンが
浮彫にされ制作されました。
シュリーマンは、発掘当時アガメムノンの墓と信じていたが、現在の調査では、
さらに古い時代のものであることが分かった。
内部には、6つの竪穴墓があり、そこには、死者とともに黄金マスクなどの数々の宝物が葬られていた。
この近くからは、線文字Bが書かれた粘土板なども見つかっており、ミケーネ文明には文字が
あったことが証明されています。
アテネ国立考古学博物館にある黄金のマスク
様々の黄金の遺産は、墳墓から発見されています。
丘の頂上部には、王宮の跡があり、壁の一部や土台に使われた石などが残っています。
神話に登場する黄金の国 ミケーネ。
ぜひ、アテネ国立考古学博物館でミケーネ遺跡の遺産を見てから訪問することをお勧めします。
さて、ギリシャを旅するとギリシャ神々の話がいろいろな形で登場してきます。
そのため、事前にギリシャ神話を学んでから旅行すると非常に遺跡や博物館が楽しめます。
ただ、ギリシャ神話は非常にわかりづらく本を読んでも理解できない部分があります。
そこでご紹介するのは、里中満智子さんの漫画で全8巻ある「マンガ・ギリシャ神話」です。
漫画なので非常にわかりやすく体系的になっているので非常にお勧めです。