Categories: デルフィの観光

古代世界の中心地!! 世界遺産「デルフィの古代遺跡」を散策してみた。

アテネから北西へ178㎞の位置にあるデルフィ遺跡。

古代ギリシャにおいては、預言の神アポロンが住む世界の中心地と呼ばれていた場所でもあります。

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デルフィの古代遺跡 (Archaeological Site of Delphi)

住所:Delphi 330 54 Greece

1987年 ユネスコ文化遺産に登録

基本情報

入場日 無休(但し、1/1、3/25、イースター日曜、5/1、8/15、12/25、26は、除く)
入場時間
  • 8:00~20:00(4月~9月)
  • 8:00~18:00(10月)
  • 8:00~15:00(11月~3月)
  • *4月と10月は閉業時間の変更あり
  • 最終入場は閉業時間の30分前まで。
入場料金 12€(デルフィ博物館と共通チケット)
*18歳以下は入場無料(パスポートなどの提示が必要)
無料入場日: 3/6、4/18、5/18、9月最後の土・日曜、10/28、11/1~3/31の第1日曜。

下記がチケットになります。


アテナ・プロナイアの聖域 (Temenos of Athena Pronaia)

異母兄弟であるアポロンの聖域の守護を託してアテナ女神に奉献された神域。

トロス (tholos)

紀元前380年~360年の間に建設されたトロスアテナ聖域の中で、もっとも有名な円形建築物です。

トロスには、3本のドーリス式円柱が残っており、外側には20本のドーリス式円柱、
内側に10本のコリント式円柱があり、外径は、14.76m、高さ13.5mです。

宝庫 (reservoir)

カスタリアの泉 (Castalia Spring)

紀元前600~590年に建設され、この泉で、神官、巫女、祭儀を
行う者たち、信託を受ける者たちは身を清めたそうです。

この泉の水は、パルナッソス山の雪水です。

アポロンの聖域 (Sanctuary of Apollo)

アポロン神殿を中心とした古代の聖域。

最盛期は、紀元前6世紀頃には、各国の指導者や王が信託を求め、
国家の大事を左右するほどの影響力があった。

しかい、紀元前4世紀になると、キリスト教の興隆により、デルフィの信託が禁じられ、
神域は地震などにより埋没してしまった。

最後の信託は、「もはや泉は尽きた」だったと伝えれています。


アポロンの聖域の入口はこんな感じです。

デルフィ博物館にあった当時のイメージ画です。
これを見ながら回るとイメージが沸きやすいです。

シフノスの宝庫 ( SiphnianTreasury )

シフノス人の宝庫には、神々とタイタン族との戦い、そしてトロイ戦争をモチーフにしています。

現在は、原型をとどめていませんが、彫像関係はデルフィ博物館に置かれています。

デルフィ博物館にあるシフノスの宝庫の入口のファサードです。

へその石 (Navel of stone)

かつてアポロンが退治したピュートンをこの石の下に埋め、ピュティア祭という
葬礼の祭典が行われてたそうです。

アテネの宝庫 (Athenian Tresury)

高さ9.75m、横6.68mの宝庫は、ドリア式の柱が2本あり、南壁には、献辞が刻まれており、
アテネやマラトンの戦いでペルシア軍に勝利した感謝のしるしとしてアポロンの神に捧げた宝庫となっています。

会議所 (Bouleuterion)

オリンピアの評議会と同様に競技大会であるピュティア祭が4年ごとに行われていたそうです。

アテネ人の柱廊 (Stoa of Athens)

もともと7本の円柱によって木製の屋根が支えられており、現在は3本の円柱が残るのみです。

紀元前478年にサラミス島の海戦でギリシアがペルシアに圧勝した際の戦利品が並べられていたそうです。

イオニア式柱頭 (Ionic capital)

プラタイアの奉納台 ( Plataea Votive Table)

紀元前479年のプラタイアの戦いでペルシア人に勝ったギリシャ連合軍が、奉納した記念碑。

大祭壇 (High Altar)

シオス人が奉納した大祭壇は、信託を受けるときこの祭壇で生贄を捧げていたそうです。

アポロン神殿 (Temple of Apollon)

アポロン神殿は、現存するのは紀元前370年頃のもので紀元前6世紀頃は、この場所に神殿があり、
アポロン信仰と信託は、全世界に広がっていたそうです。

遺跡自体は、縦60m、横24mで、38本のドリア式列柱が前室、内室、後室を取り囲んでいます。

アポロン神殿の入口。

内室には、アポロン像が立ち、前室の地下にある「大地のへそ」という石の上で信託が行われていた。

下が、デルフィ博物館で展示されている「大地のへそ」です。

神殿の前室の壁には、古代7賢人の格言が刻まれており、その中でも、タレスの
「汝自身を知れ」という言葉が刻まれている。

古代劇場 (Theater)

紀元前4世紀に天然の岩山を削って造られた円形の古代劇場。

大理石でできた観客席は35段あり、古代の原型がそのまま残っています。

かつてピュティア祭(デルフィ祭)の演劇や演奏会が行われ、5000人もの人々が訪れていたそうです。

競技場 (Stadium)

デルフィの古代遺跡ではオリンピアと同じようにスポーツの祭典が4年に1度行われていました。

スタート地点からゴール地点まで178.35mだそうです。

また、スタートとゴールの石板が残るトラックや格闘技用の建物や控え室、浴場などが残されています。

デルフィ博物館 (Delphi Archaeological Museum)

住所:Delphi 330 54 Greece

チケットは、デルフィ遺跡と共通チケットです。


デルフィ遺跡からの出土品を展示している博物館です。

ナクソスのスフィンクス (The Naxian Sphinx)

ナクソス人が奉納した紀元前560年頃のスフィンクス像。

高さ12mのイオニア柱の上に設置されていた。
女性の頭部と鳥の翼、ライオンの足を持つ前6世紀の絶頂期を迎えたナクソス彫刻の最高傑作です。

アッティカの白地クリュクス

紀元前480年頃の酒杯。
ライオンに座ったアポロンが左手の竪琴を持ち、右手で献酒を行う場面です。

前には、アポロンの使いであるカラスがとまりコップ座とカラス座を暗示しています。

青銅の御者像

紀元前478年が474年のピュティア競技会での勝利を記念して、シチリアのゲラの僭主リュザロスが、
奉納した4頭立て戦車像の一部。

等身大の御者の手には、手綱が握られガラスと貴石でできた眼球も残っている。

部分部分が残っています。

デルフィ遺跡は、まさに古代の中心地であったといっても過言ではありません。
遺跡もさることながら、そこからの眺望も最高に素晴らしいです。
ギリシャに行ったら絶対に行くべき遺産ですね。


さて、ギリシャを旅するとギリシャ神々の話がいろいろな形で登場してきます。
そのため、事前にギリシャ神話を学んでから旅行すると非常に遺跡や博物館が楽しめます。
ただ、ギリシャ神話は非常にわかりづらく本を読んでも理解できない部分があります。
そこでご紹介するのは、里中満智子さんの漫画で全8巻ある「マンガ・ギリシャ神話」です。
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