ナポレオン1 世の時代に増築され、1837年、ルイ・フィリップ王の時代に、フランス歴史博物館として生まれ変わりました。
1995年以降は、国の管轄となっています。
フランスの観光名所のひとつとしても有名なヴェルサイユ宮殿。
パリから南西に約20㎞の位置にあり、電車でも1時間程度で行くことができます。
パリ市内の華やかさとは違う、ブルボン王朝時代にタイムスリップできるようなとても
歴史を感じることができる空間となっています。
1979年 ユネスコ文化遺産に登録
パリの南西22キロメートルに位置するイヴリーヌ県ヴェルサイユにある。
主な部分の設計はマンサールとル・ブランによっておこなわれ、庭園はアンドレ・ル・ノートルによって造営された。
バロック建築の代表作で、豪華な建物と広大な美しい庭園で有名である。
住所:Place d’Armes, 78000 Versailles, フランス
時間 | 4月~10月まで
11月~3月まで
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定休日 | 1月1日、5月1日、12月25日 ※庭園・公園は毎日開園 |
料金 |
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*1€(ユーロ)=130円相当
ヴェルサイユ宮殿は、ルイ13世が狩猟用に作った邸宅を「朕は国家なり」と豪語する太陽王ルイ14世が、
自らの権力をヨーロッパ中に示したいという意図があり1837年に建設に着手しました。
この建物は、贅を尽くされておりフランス絶対王政の象徴建物と言われています。
そして、フランス・バロック様式による壮麗な宮殿がほぼ完成したのは、着工から約20年後の1682年で、
ルイ14世は宮廷と政府機関をパリのルーブル宮からヴェルサイユに移しました。
増改築は、その後も続けられ、息子のルイ15世紀の時代には、商工街区、貴族や官僚の居住区などがつくられ
かつての寒村は人口約5万人を擁するまでになりました。
ナポレオン1 世の時代に増築され、1837年、ルイ・フィリップ王の時代に、フランス歴史博物館として生まれ変わりました。
1995年以降は、国の管轄となっています。
下は、パンフレットです。
Michelle RaponiによるPixabayからの画像
1678年に着工された全長の73mの長大な部屋で、設計は、建築は建設家は、マンサール。
部屋の一方の壁には庭園が眺められる大きなアーチ形の窓が並び、反対側の壁には窓と同じ大きさの鏡が置かれ、
窓からの光が反射して部屋はいっそう明るさが増す仕組みになっています。
17のアーケイドには、357枚の鏡が装飾されています。
ここは、外国の特使との接見、式典や舞踏会の会場として使われており、
1871年にドイツ皇帝ヴィルヘルム1世の即位式が行われたり、1919年には、ドイツとの講和条約である
第一世界大戦の講和条約(ヴェルサイユ条約)が調印された場所でもあります。
こちらは、太陽王ルイ15世の銅像。
Maurisa MayerleによるPixabayからの画像
ヴェルサイユ宮殿の広大な敷地の大半を占める庭園は約100万㎡、左右対称で直線的な構図を機本に、
運河や池、泉水、植え込みを巧みに配したフランス式提案で、設計は、造園家ル・ノートルです。
ルイ14世は、「庭園案内の手引書」を書くほどこの庭園を自慢していたそうです。
ちなみに、ヴェルサイユには、近くに水を引く高地がなかったため10㎞離れたセーヌ川の川岸に揚水装置を設置し
堤の上に水を揚げ、古代ローマのような水道橋を作ってヴェルサイユまで運び巨大な貯水槽にため込み噴水庭園を完成させました。
また、この庭園の北西部には、国王たちが私的な時間を過ごすために建てた離宮、トリアノンが点在します。
ルイ14世紀の大トリアノン、ルイ15世は、小トリアノン、マリーアントワネットは、アモーなどで過ごしていました。
パリからも気軽に行くことできるヴェルサイユ宮殿。
パリからでも早朝にでれば午後にはパリ市内に戻って来れるのもいいですね。
特に、鏡の間は圧巻ですので、是非、パリを訪問する際は、少し足を延ばしても見るべき価値のある宮殿です。