ベトナム戦争で実際に使用されていた兵器や戦車・大砲など見学でき、また、当時の映像や写真が
展示されている博物館で、1975年9月4日に開館されました。
住所:28 Võ Văn Tần, Phường 6, Quận 3, Thành phố Hồ Chí Minh 700000 ベトナム
時間 | 7:30~18:00(最終入場:17:30) |
定休日 | 無休 |
料金 | 大人:40,000ドン(約230円) 子供:20,000ドン(約120円) 5歳以下無料 |
チケット売り場と入場場所はここです。
当時南北に分断されていたベトナムで社会主義のベトナム民主共和国(北ベトナム)と資本主義のベトナム共和国(南ベトナム)が
争った戦争であり、資本主義を掲げるアメリカと社会主義を掲げるソビエトが冷戦中に起こった資本主義と社会主義の代理戦争で
あるとされています。
ベトナムの南北両国では以前から小競り合いが続いていたが、1964年8月2日にアメリカがトンキン湾事件を起こして参戦した事で
一気に全面戦争に突入し、1975年4月30日に北ベトナム軍が南ベトナムの首都サイゴン(現在のホーチミン)を陥落させるまで
10年以上も続いた戦争でもあります。
この戦争には南北両国やアメリカだけでなく、北ベトナムを支援するベトコンや南ベトナムを支援する韓国やオーストラリアなどの
反共国も参戦し、泥沼のゲリラ戦を行ったため多くの犠牲者を出す大変悲惨な結果となったためアメリカ軍は1973年に撤退した。
最終的には、資本主義陣営が負け、ベトナムだけでなく、周辺諸国であるラオスやカンボジア・ラオス・カンボジアの各国も
1975年に社会主義化した事で終結しました。
室内の展示は、9つの常設展示と各企画展が開催されています。
3階から1階へ1~順に進んでいきます
パンフレットに記載されていたのが下記が各部屋ごとのテーマです。
当時使わていた銃器類の展示。
ベトナム戦争の悲劇の中で、ある意味一番の恐怖と思われるのが枯葉剤の使用です。
アメリカ軍はどこまで、今後起こる悲惨さを理解していたかわかりませんが、当時は、枯葉剤を使用した
そもそもの目的は、解放戦線の隠れ家であるジャングルを絶滅させ、解放区で作られる農作物を汚染し、食糧を奪うためでした。
10年間でおよそ約7,200万リットルの枯れ葉剤を米軍は散布され、170キロの催奇性や発がん性を持つ
猛毒のダイオキシンが含まれていたそうです。
ベトナム戦争終結後に生まれた子どもたち15万人以上に重篤な疾患をもたらしたと言わています。
日本でも有名なベトナム戦争の被害者ベトチャンドクチャンも枯葉剤の影響を受けています。
下が枯葉剤が自分を守るために使用されていた毒ガスマスクです。
ベトナム戦争の真実を各国に伝え、反戦の機運を高めたジャーナリストたちで、インドシナ戦争で命を落とした
世界各国の報道写真家の顔写真も展示されており、日本人の沢田教一氏や一ノ瀬泰造氏の写真もありました。
故沢田教一氏がピュリッツァー賞を受賞した作品「安全への逃避」が飾られています。
当時の反戦運動の写真です。
敷地に入ると屋外展示で、当時実際に使用されていた戦闘機や戦車が並んでいます。
そして、砲弾の数々も展示されています。
屋外には、拷問の島と呼ばれたコンソン島の牢獄「トラの檻」を忠実に復元した物もある。
ベトナム戦争の悲惨を学ぶことができる戦争証拠博物館。
ベトナム観光をする時に歴史を知ると深みも増しますので、時間があれば立ち寄ってみてください。