ベトナムの歴史を知るうえで、最重要人物である、ホーチミン。
ベトナムのドン紙幣にすべて描かれているのもホーチミン。
ハノイの街にもそんなホーチミンの足跡がたくさんあります。
今回は、ホーチミンが眠るホーチミン廟とホーチミンの家を紹介します。
ここで、ホーチミンについて少しだけ触れておきます。
ホーチミンは、ベトナムの革命家であり、政治家であり、1941年にベトナム独立同盟を組織し、主席となり、1945年に、
民族解放を目指し蜂起を国民に呼びかけ、ベトナム8月革命を起こし、ベトナム民主共和国を建国し、国家主席と首相に
就任するなど生涯をベトナム独立に捧げたベトナム建国の父と呼ばれた人です。
そして、お札に描かれているホーチミン。
ホーチミンは、首相として、1946年に入るとフランスの再侵略が始まり、サイゴンを占拠するとホーチミン率いる
ベトナム民主共和国は勝利しますが7年にも及ぶインドシナ戦争に突入します。
しかし、その後に、アジアの共産圏阻止を名目にアメリカの干渉がはじまり、後のベトナム戦争に発展していきます。
そして、ベトナム戦争の最中の1969年に心臓発作により亡くなりました。
ちなみに、ベトナム戦争が終結し、南北が統一したのはその6年後の1975年です。
住所:8 Hùng Vương, Điện Biên, Ba Đình, Hà Nội 100000 ベトナム
時間 |
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定休日 | 月曜日・金曜日・元日・旧正月の元日・国慶節・ホーチミンの誕生日(5/19) |
料金 | 無料 |
このホーチミン廟が、1975年9月2日の建国記念日に建設されました。
総大理石造りの廟は、蓮の花をかたどっていて、内部にはベトナム民族的英雄、
ホーチミンの遺体がガラスケースに入れられて安置されています。
毎日、ベトナム全土から多くの人が参拝に訪れ、ホーチミンの亡くなった9月2日(1969)の命日には、特にたくさんの人が訪れます。
ホーチミン廟の前にあるバーディン広場は、1945年9月2日にホーチミンがベトナム民主共和国を読み上げた場所としても有名です。
ホーチミン廟は、夜22:00くらまでライトアップされています。
また、広場の国旗掲揚塔では、毎朝6:00(冬期には、6:30)から国旗掲揚儀式、毎晩21:00からは
国旗降納式が、純白の制服を着た衛兵により行われています。
住所:1 P. Ngọc Hà, Đội Cấn, Ba Đình, Hà Nội, ベトナム
時間 |
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定休日 | 月曜日の午後 |
料金 | 40,000ドン(230円程度) |
ホーチミンの家の敷地へ入り、まずは、右側に見えるクリーム色の洋館は、ホーチミンが1954年から
亡くなる1969年まで執務を行った大統領府です。
ホーチミンが1954年~1958年までの間、ホーチミンが書斎として使わていた部屋です。
周りの廊下から書斎や寝室内の小さな木の机、簡素なベッド、愛読書の時計などが生前の雰囲気が感じられます。
この住まいでもわかるように、ホーチミンさんは高潔な人物で、腐敗や汚職、粛清といったことを嫌い、
自らも決してそういったことに手を染めることはなかったそうです。
本人は、神格化を嫌っていたそうですが、結果、神格化してしまったホーチミン。
ホーチミンの足跡を是非辿ってみてください。