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沖縄最大の聖地!!世界遺産「斎場御嶽」と久高島を散策してみた。

沖縄観光する人にとって目的は様々です。
世界屈指の透明度を誇る慶良間諸島のマリンブルーな海。
オリオンビール片手にカチャーシーを踊ったりと日本でもっとも海外を感じることができるエリアです。

沖縄は、古来よりアジア各国と交易が盛んであり、琉球王国という独立した国家として繁栄をしてきました。
その王国は、独特な文化を形成しており、そんな沖縄には、世界遺産がたくさんあります。

今回は、沖縄の神聖な場所である斎場御嶽と久高島をご紹介します。

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琉球王国のグスク及び関連遺産群 (Gusuku Sites and Related Heritage Sites in the Kingdom of Ryukyu)

2000年 ユネスコ文化遺産に登録

沖縄本島南部を中心に点在するグスクなどの琉球王国の史跡群から構成される世界遺産。
今帰仁城跡・座喜味城跡・勝連城跡・中城城跡・首里城跡・園比屋武御嶽石門・玉陵・識名園斎場御嶽から成ります。

斎場御嶽

住所:〒901-1511 沖縄県南城市知念久手堅539

基本情報

時間
  • 3月〜10月 9:00~18:00(最終入館17:30)
  • 11月〜2月 9:00~17:30(最終入館17:00)
定休日
  • 2021年6月10日(木)~6月12日(土)
  • 2021年11月5日(金)~11月7日(日)
  • 2022年5月30日(月)~6月1日(水)
  • 2022年10月25日(火)~10月27日(木)

※斎場御嶽は聖地としての静寂さを確保し、自然保護の観点から毎年2回旧暦5月1日~3日、
旧暦10月1日~3日を休息日としています。

料金 大人(高校生以上) 300円   小人(小・中学生) 150円
公式URL 琉球王国最高の聖地 世界文化遺産「斎場御嶽」 (okinawa-nanjo.jp)

御嶽とは、南西諸島に広く分布している「聖地」の総称で、斎場御嶽は、琉球開闢伝説にもあらわれる琉球王国最大の聖地です。
御嶽の中には、6つのイビ(神域)がありますが、大庫理(ウフグーイ)・寄満(ユインチ)・三庫理(サングーイ)はいずれも
首里城内にある建物や部屋と同じ名前を持っていることから、両者の深い関わりを示すものと言われています。


入場券売り場

斎場御嶽と入場券売り場の場所が、違いますので注意してください。
バス停の降り口に券売機があるのでそちらで購入してから斎場御嶽を目指してください。

実際の入口は、入場券の販売所から500m程度離れています。

入場チケットは、この緑の館セーファーで渡します。
ちなみに、ここでは、斎場御嶽に関する映像を見ることができます。

入口

入場口には斎場御嶽の石碑があります。

ウローカー

参道の中腹には、ウローカーと呼ばれる泉があり、かつては、参拝者はそこで身を清めた後に、斎場御嶽の御門口へと向かいました。
現在では、泉への道は、修復中で見ることができません。

久高島遥拝所

太陽があがる方向にある、久高島は、東方楽土の「ニライカナイ」への拝所として、沖縄各地で崇拝されており
ここからもお祈りをしていました。

御門口(ウジョウグチ)

御嶽内へ入る参道の入口です。
御嶽内は、男子禁制で、ここから入場できるのは、王府関係者だけでした。
しかも、国王さへも女装して入場したそうです。
右側には6つの香炉が据え置かれていますが、これは、内部にある拝所の数を示しており、一般の人はここから御嶽に
向かって拝んでいました。

6つの香炉

大庫理(ウフグーイ)

御門口から登っていくと左手に見える最初の拝所が大庫理です。
ここは、大広間や一番座という意味を持っており、前面にあるせんの敷かれた広間では、琉球の最高神女である
聞得大君の就任の儀式はここで行われ
、神女たちが、聞得大君を祝福し、琉球王国の繁栄を祈りました。

寄満

大庫理の岩をぐるりとまわった反対側にあります。
寄満は、首里城内にある建物の名前で、国王のために食事を作る厨房を指します。
当時、ここには、国内外からの海幸・山幸が集まり、それが「豊穣の寄り満つる場所」と理解されていました。

シキヨダユルアマガヌビーとアマダユルアシカヌビーの壺

シキヨダユルアマガヌビーは聞得大君の水撫(しきよたよる雨(天)か美御水)と呼ばれで、
アマダユルアシカヌビーは、首里城の王子の水撫(雨たゆるあしかの美御水)と呼ばれています。
それぞれの壺には、鍾乳石から垂れてくる水からきていて、その水から流れてくる水は、霊水(御水)と呼ばれていました。
そして、壺の水量などで、琉球国王の世継を占ったり、聞得大君の吉兆を占うとともに、各種の儀式に使われるなど霊水として
大切にされてきました。

三庫理(サングーイ)

自然岩や洞窟に囲まれたこの場所は、いくつかの拝所が集まっています。
正面に見える三角形の空間の突き当りが、三庫理、右側がチョウノハナの拝所で、
いずれも首里城内にある場所と同じ名前を持っています。

久高島拝所

久高島方面は、太陽が昇る方向で、「東方楽土ニライカナイ」の「お通し(遥拝)」として崇拝されていました。

遠くに見えるのが、久高島です。

出口には、公園があります。

なお、斎場御嶽内大庫理へ行く途中に、戦争の爪痕があります。

斎場御嶽内の艦砲穴

1945年の沖縄戦において、「鉄の暴風」と形容されるほどの砲弾が撃ち込まれました。
終戦後に、沖縄本島の至る所に艦砲穴と呼ばれる穴が残っていましたが、現在では、ほとんど埋め立てられ
残っていないが、ここでは、戦争遺跡として保存しています。

久高島観光

久高島は、沖縄に数ある島の中でも最も聖なる場所に位置づけられており、琉球が誕生したとされるきっかけの開闢の祖
アマミキヨが、天から舞い降りてきた島とも呼ばれ、沖縄はこの島から始まったとされています。

久高島への行き方

ここでは、那覇市内からバスを利用して久高島へ行き方を紹介します。

那覇バスターミナルから出発します。

那覇バスターミナルで、バスのりば7で、東陽バス338番斎場御嶽線があります。
*東陽バス38番志喜線もありますが、メインは、斎場御嶽線になります。

338番斎場御嶽線・那覇バスターミナル7番乗り場発、時刻表
那覇バスターミナルからあざまさんさんビーチ入口バス停までの乗車料金:790円 
那覇バスターミナル発
あざまサンサンビーチ入口バス停着 那覇バスターミナル発
あざまサンサンビーチ入口バス停着
平日 土日祝日
07:30 08:24 08:00 08:50
09:30 10:20 09:28 10:21
11:13 12:02 11:15 12:06
13:22 14:11 13:27 14:18
15:10 16:02
16:10 17:05

所要時間は、だいたい1時間程度で、「知念安座真サンサンビーチ入り口」に到着します。
そこから港方面を5分程度歩いて行くと、定期船切符売り場が見えてきます。

安座間港~久高島港のフェリーは、下記になります。

便 船名 安座間発(久高行き) 船名 久高発(安座間行き)
1 フェリー 8:00 高速船 8:30
2 高速船 9:30 フェリー 10:00
3 フェリー 11:00 高速船 12:00
4 高速船 13:00 フェリー 14:00
5 フェリー 15:00 高速船 16:00
6 高速船 17:30(4/1~9/30)(夏) フェリー 17:00
7 17:00(10/1~3/31)(冬)
運賃 高速船ニューくだかⅢ フェリーくだかⅢ
大人 小人 大人 小人
往復 1,480円 750円 1,300円 650円
片道 770円 390円 680円 340円

船着き乗り場です。

久高島の観光スポット

久高島は、周囲8㎞程度のとても小さい島なので、レンタルサイクルを利用すると便利で、
徳仁港の周りには、レンタサイクル店がいくつもあり、1時間から1日までと時間を選べます。
金額は、1時間:300円・2時間:600円・3時間・900円・1日:1000円程度になります。

島にいる滞在時間によって、コース取りが変わりますので選んで効率よく観光してください。
久高島の観光スポットにはトイレがありませんので、港周辺で済ませてから観光に行ってください。
私は、駆け足で、下記の観光スポットは、2時間程度で全部回ってみましたが、本来は、島人時間でゆっくりまわりたいですね。

カーベル岬(ハビャーン)

壬の日にここより神様は馬に乗って島の廻りを巡視すると伝えられている。

クバの林があり、岬にある小浜は、昔アマミキヨの到着した霊地と伝えらています
旧暦の1月のヒーサチには、岬で一年中の大量祈願が行われる。

植物群は、国指定の天然記念物になっています。

まさに、久高ブルーがとても綺麗です。

イシキ浜

五穀の入った壷がこの浜に流れ着いたことで沖縄に穀物が伝わったという伝説のある浜です。

その伝説とは、食べ物が海の貝と木の実しかなかった当時、ある日、白樽夫婦が伊敷浜に参詣し、神様に食物豊穣と子孫繁栄を
祈ったところ、沖より黄金の壺が流れてきたのを喜んで取ろうとしたが壺は、流れていきました。
しばらく、すると壺が再びよってきたので、取ろうとしたら、又も流れて行きました。
夫婦は不思議に思い、ヤグルガーの川の水で沐浴をして白衣に着替え、浜で待っていると、その壺が再び流れてきて、今後は、
たやすくとることができた。夫婦は、喜んで家に持ち帰り、壺を開けると、麦や栗など7種の種子が入っていたと言われています。

フボー御嶽

沖縄の7嶽のひとつで最高の霊地で、島の神女が祭祀の時にしか入ることができず、草木一本獲ってはいけないという場所です。
奥にある円形広場は、イザイホー・フバワク行事などの祭祀場となっており、ピーマティ、マブッチ祭ヒーサチ、八月祭、
フバマクの祭事が行わています。

ヤグルガー

ヤグルガーはティミグスクとクボー御嶽の間にある井泉で、伊敷浜に参詣した白樽夫婦が沐浴したと言われる場所です。

ヤグルガーへの階段は、修復されて下まで降りることができました。

階段を降りていくと、一番下の岩陰に穴があり、井戸の前には、柄杓が置いてあり使うことができます。
この井戸は、先ほども触れましたが、イシキ浜で壺を拾う前に沐浴したと伝わる井泉です。
現在も神女さん達が禊に使っているそうです。

大里家

久高島の旧家の一つで、島でも一番古い建物と言われている大里家。
この大里家に2つの伝説・伝承があります。

  • 五穀発祥の伝説
    その昔、伊敷浜で五穀の入った黄金の壺を持ち帰ったのは、大里家の始祖であるシマリバー(女性)とアカツミー(男性)夫妻と言われています。ただ、久高殿では、伊敷浜で五穀の入った黄金の壺を持ち帰ったのは、白樽夫婦となっており
    「我が方こそ、久高島の始祖である」と主張しているそうです。
  • 尚徳王の伝承
    第一尚氏王統7代の尚徳王が鬼界島征伐後、凱旋報告のため来島された時、大里家の娘クニチャサ祝女に惚れ、長い間同棲した場所で王が首里城を忘れている内に、城では革命が起こり、急いで帰途についたが内間高びしで魚つりの漁師から王朝は転覆して尚円王が王位についたとの話を聞き、そこで、尚徳王は海に身を投げたと伝えられています。
    そして、クニチャサも尚徳王の死を聞き悲しみにくれ、この家の前にあるガジュマルの木で首を吊って死んでしまったそうです。

久高殿(御殿庭)

久高殿は、昔、百名白樽とその娘多留加那が天神地祇を祭り、島の繁栄を祈った場所と言われています。

久高祝女と久高根人が祭主で、ここの前にある広場も含めて午年毎に行われていたイザイホーの祭りの祭場となった神聖な場所です。
その他に収穫祭、大漁祭、お払い、健康祈願などの祭祀もここで執り行われます。
イザイホーとは、12年に一度行われる、久高島で生まれ育った30歳以上の既婚女性が神女(神職者)となるための就任儀礼です。

左から海蛇の燻製小屋、神アシャギ、白樽宮と並んでいます。
これらの後にある森はイザイヤマと呼ばれて聖域です。一切立ち入り禁止になっていますのでご注意ください。

下の神アシャギとは神を招き祭祀を行うお座敷のことです。

外間殿

外間殿は、久高殿と並ぶ島の二大祭祀場。

外間殿には、天頭神(天の神の総帥)、玉礼乃神(太陽神)、松乃美神(月の神)、ニレー大主神(竜宮神)、
アマミキヨ神(国造りの神)百畑地方照乃神(植物の神)、梁万神(健康の神)久高島の祖先百白樽の時代より島の
守護神がなどが祭られている島でも重要な場所。

外間殿には、上記の太陽・月・竜宮など7つの神様を祀ってあり、久高殿と共に島の祭祀場としては、占める隣には
西威王が生まれたアサギ家があります。

ハンチャタイ

神の畑という意の名である。
島の中心とされ、角にある石は天と地をつなぐ場所とされています。
角にある石は、天の門と呼ばれているそうです。

ユクミヤー

ユクミとは横目の意で、琉球王国時代の役職で、監視する役人がいたと言い伝えられています。

スルバン

船長たちが住んでいた家です。

ハタス

イシキ浜に漂着した五穀の種子が入った壺の中から、麦の種子を最初にま蒔き、壺を埋めた場所とされており
この畑に植えられて育ち、島中に広まったといわれています。
また、それが入っていた壷も、この畑に埋められたと言われています。

ウッチ―小

琉球開闢の神アマミキヨが、久高島を創った際に、最初に腰をかけたとされる石で、神聖な場所です。

君泊・大君口

琉球王国時代、聞得大君と国王が来島する際に使われた港を君泊、集落への入口を大君口と呼んでいます。

久高島休憩所

ロマンスロード東屋

徳仁港

久高島の玄関口です。

小さい島ですが、沖縄随一の神聖なスポットです。
なので、島のルールをしっかりと守りながらゆっくり聖なる場所を満喫してください。


Wandering Traveler