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仏教文化が花開いた飛鳥文化!!の中心 世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物群」を散策してみた。

欽明天皇御代の「戊午年」に百済の聖明王から伝来した仏教。
推古天皇や聖徳太子が活躍し、日本最古の仏教文化が花開いた飛鳥の都には、日本最古の仏教建造物群が群生しています。
今回は、仏教建造物群の中心である法隆寺を中心に紹介していきます。

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法隆寺地域の仏教建造物群

1993年 ユネスコ無形文化遺産に登録

奈良市街の西、矢田丘陵の南端から広がる斑鳩の里は、聖徳太子のゆかりの地であり、6世紀中頃に渡米した
仏教文化が花開いた場所でもある。
ここには、世界最古の木造建造物が数多く残っており、法隆寺・中宮寺・法起寺・法輪寺などが群生しており
法隆寺・法起寺が対象となっています。

  • 法隆寺
  • 法起寺

法隆寺

住所:〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1−1−1

基本情報

時間
  • 8:00~17:00(2月22日~11月3日)
  • 8:00~16:30(11月4日~2月21日)
定休日 無休
料金 大人:1500円 子供:700円
公式URL 聖徳宗総本山 法隆寺 (horyuji.or.jp)

チケットは、こんな感じです。

飛鳥時代の様式を今に伝える世界際の木造建築物で、斑鳩寺という別名をもち、金堂・五重塔などのある西院伽藍と
夢殿を中心とした東院伽藍の2つに分かれている。
西院は、聖徳太子と推古天皇によって607年(推古天皇15)に創建され、東院は、奈良時代の739年(天平11)に
行信僧都によって創建された。
西院の金堂や五重塔、中門の形状や装飾には、中国から伝えられた飛鳥時代独特の様式が見られます。
東院の夢殿は、現存の八角円堂では、最古のもので、太子の等身像と呼ばれる救世観音が安置されています。

法隆寺配置図

南大門

法隆寺の玄関にあたるこの門は、1438年に再建されたものです。

西院伽藍

中門(飛鳥時代)

深く覆いかぶさった軒、その下の組物や勾欄、それを支えるエンタシスの柱、いずれも飛鳥建築の粋を集めたものです。

重厚な扉と左右に立つ塑像の金剛力士像(奈良時代)は、東西にのびた廻廊の連子窓と対照的な組み合わせで
並立して建つ塔と金堂を壮麗に包み込んでいます。

金堂(飛鳥寺)

法隆寺のご本尊を安置する聖なる殿堂が金堂で、建物の中には、聖徳太子のために造られた金銅釈迦三尊(飛鳥時代)
太子の父君用明天皇のために造られた金銅薬師如来坐像(飛鳥時代)、母君穴穂部間人皇后のために造られた金銅阿弥陀如来坐像
(鎌倉時代)、それを守護するように、樟で造られたわが国最古の四天王像(白鳳時代)が邪鬼の背に静かにたっています。
その他、木造吉祥天立像・毘沙門天立像(平安時代)が安置されています。
また、天井には、天人と鳳凰が飛び交う西域色豊かな天蓋が吊るされ、周囲の壁面には、世界的に有名な壁画(昭和24年焼損、
現在は、パネルに画かれた再現、壁画がはめ込まれています)が描かれ、創建当時の美しさがしのばれます。

五重塔(飛鳥時代)

塔は、釈尊の遺骨を奉安するためのものであり、仏教寺院において最も重要な建物とされています。
高さは、約32.5m(基壇上)で、わが国最古の五重塔です。
この最下層の内陣には、奈良時代のはじめに造られた塑像群があり、東面は、維摩居士と文殊菩薩が問答、
北面の釈尊が入滅、西面は、釈尊遺骨(舎利)の分割、南面は、弥勒菩薩の説法などの場面が表現されています。

聖霊院(鎌倉時代)

東西の廻廊の外側には、それぞれ東室、西室という南北に細長い建物があります。
それらは、僧侶の住居でありましたから僧房と呼んでいます。
特に、鎌倉時代に聖徳太子信仰の高揚にともなって、聖徳太子の尊像(平安末期)を安置するために
東室の南端部を改造したのが聖霊院です。

大宝蔵院

建物内部には、有名な夢違観音像(白鳳時代)・推古天皇御所持の仏殿と伝える玉虫厨子(飛鳥時代)・蓮池の上に座す
金銅阿弥陀三尊像を本尊とする橘夫人厨子(白鳳時代)をはじめ百万塔・中国から伝えられた白檀造りの九面観音・天人
の描かれた金堂小壁画などわが国を代表する宝物類を多数安置しています。

東大門(奈良時代)

珍しい三棟造りという奈良時代の代表する建物です。

東院伽藍

夢殿(奈良時代)

西暦601年に造営された斑鳩宮跡に、行信僧都という高僧が、聖徳太子の遺徳を偲んで天平11年(739)に
建てた伽藍を上宮王院といい、その中心にあるのがこの夢殿です。
八角円堂の中央の厨子には、聖徳太子等の秘仏救世観音像(飛鳥時代)を安置し、その周囲には、聖観音菩薩像(平安時代)
聖徳太子の孝養像(鎌倉時代)、乾漆の行信僧都(奈良時代)などが安置されています。

夢殿という呼称が定着したのは、平安時代になって上宮押印を吸収して合併してからのことで、その由来は、
「かつて聖徳太子が法隆寺に参籠し瞑想し、その瞑想の中で黄金でできた人物(金人)が現れる夢を見た」という伝承からです。

法起寺

住所:〒636-0102 奈良県生駒郡斑鳩町岡本1873

基本情報

時間
  • 8:00~17:00(2月22日~11月3日)
  • 8:00~16:30(11月4日~2月21日)
定休日 無休
料金 大人:1500円 子供:700円
公式URL 法起寺 | 聖徳宗総本山 法隆寺 (horyuji.or.jp)

622年(推古天皇30)の聖徳太子の死去に際し、かつて太子が「法華経」を講説した岡本宮を、長子の山背大兄王が寺に改めたもので
法隆寺の北東およそ1.5㎞に位置し、岡本寺・岡本尼寺・池尻寺とも呼ばれています。
法隆寺方式の伽藍配置だが、金堂と塔の位置は、法隆寺と逆で法起寺とも言われています。

三重塔

1重の石檀上に立つ、三問四方三層で、高さ23.9mの塔婆で、慶雲3年(706)に建立されたとする。
現存する日本最古の三重塔をして有名です。

講堂

講堂は法起寺創建当初から存在しましたが、現在見ることのできる建物は1694年に再建されたものです。

聖天堂

法起寺の聖天堂は、かつては金堂のあった場所に建てられていて、本尊・歓喜天像をはじめ、多くの仏像が収蔵されています。

法起寺とコスモス

法起寺のある斑鳩町では、花と緑が町に溢れる「花いっばい運動」に取り組んでおり、秋になると法起寺周辺に色鮮やかな
可憐なコスモスが咲きみだれ、10月上旬から11月初旬に見ごろを迎え秋の風物詩になっています。

聖徳太子が建立した世界最古の木造建築物がある法隆寺。
まさに、日本最古の都は、現在は、非常にのどかな雰囲気で、散策するのも楽しいエリアです。


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