イスラエルの首都、テルアビブには、ディゼンゴフ公園を中心におよそ4000軒以上もの白い建築物が集中しています。
この一都市に集中していることは、世界的にも珍しい街並みを見ることができます。
2003年世界文化遺産に登録
テルアビブは、1909年に誕生した町で、1922年以降、イギリスによるパレスチナ委任統治のもとで、多くの
移民を迎えながら発展してきました。建物の色から「白亜の町」と呼ばれ、世界でもユニークな町が形成されました。
1920年代末、ヨーロッパの建築学校を卒業した若手建築家がインターナショナルスタイルを持ち込んだことから
始まり、1930年代は、テルアビブの建築物は、ほぼすべてがこの建築スタイルで造られるようになりました。
そして、この町は、機能を重視するモダニズム建築が建てられていきました。
ホワイトシティは、ディゼンゴブ公園を中心に4000軒以上もの建築物が対象となっています。
審美的、機能主義的、経い済的な側面を併せ持った世界初の本格的なデザイン教育機関建築様式を推進していたバウハウス
（第二次世界大戦前のドイツにおいて、14年間だけ存在したデザイン教育機関の名称）が閉校により建築家たちが失業してしました。
また、ナチス・ドイツ（Nazi）が政権に就くと、欧州のユダヤ人らは当時英国が統治していたパレスチナに逃れたが、
その中にバウハウスのミニマリズム建築を推進する人々がいました。
流入する移民たちによってテルアビブでの住居需要は急増しており、数百軒単位で新しい建物が必要とされていました。
このようなことから新しい町としてホワイトシティーが誕生しました。
ホワイトシティーという名前は、白いファサード（正面部分）に由来する。ファサードは、ガラスの使用を抑えて熱を遮断し、
海風を取り入れるためバルコニーを設置したバウハウス様式の象徴となっています。
ホワイトシティの雰囲気を動画で撮影してみました。
よければ覗いてみてください。
テルアビブの街並みを歩くだけで世界遺産の香がします。
是非、ホワイトシティを散策してみてください。