オスマン帝国の軍人であり、エジプトに派遣されたことをきっかけに権力抗争の上、ムハンマド王朝を創始したムハンマド・アリ。
ムハンマド王朝は、150年にみ渡り、エジプトを統治してきました。
そして、彼が建設したエジプトの代表的なモスクが、ガーミア・ムハンマド・アリです。
このガーミアは、高台の城塞にあり、大変眺めの良い場所にあります。
ちなみに、エジプトでは、「ガーミア」トルコでは、「ジャーミィ」、日本では、「モスク」と呼ばれています。
イスラム教信仰の実践として五行というものがありそれを実践する場所がガーミア(モスク)です。
ちなみに、五行とは下記に記載されていること。
人口の9割はイスラム教と言われる中、このモスクは、1000名以上も収容できるドームがあります。
なお、ガーミア・ムハンマド・アリは、世界遺産「カイロ歴史地区」の中に含まれている代表的な建物になっています。
1976年 ユネスコ文化遺産に登録
旧市街のイスラム地区とカイロ発祥の地であるオールド・カイロ地区があり、600を超えるモスクと1000を超えるミナレットを
擁するため「千の塔の都」と呼ばれており、代表的な建築物は下記になります。
イスラム地区
オールドカイロ地区
住所:Al Abageyah, El-Khalifa, Cairo Governorate, エジプト
時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
料金 | 50EGP(340円程度) |
*100EGP(エジプトポンド)=680円程度
アラブ諸国の中でも一番早く近代化を取り入れたムハンマド・アリ。
そして、彼により1857年に建設されたのが、ガーミア・ムハンマド・アリで、52mの巨大なドームに84mの2本の
ミナレットで構成されており、内装と外壁に高い所では11mものアラバスター石材が使用されていることから、
「アラバスター・モスク」とも言われています。
ムハンマド・アリにより命じられたモスクは、イスタンブールから建築家を招きアヤソフィアを真似て作らせており
他のエジプトのモスクには、ほとんど見られない形となっています。
下の写真は、アヤソフィアで、確かに似ています。
中庭北端には、ルクソール神殿のオベリスクを送ったお礼に贈られた時計が飾ってあります。
ちなみに、オベリスクは、コンコルド広場に設置されています。
下の写真は、時計台で、現在では動いていない。
下の写真が、ルクソール宮殿の入口あるオベリスクです。
この片方は、ナポレオンによりフランスに持って帰られました。
中庭にある清めの泉(回教徒が日に5回の祈りを捧げる前に身を清める)があります。
内部は、いかにもモスクらしいつくりになっています。
大きなシャンデリアを中心にいくつものランプがまわりを囲んでいます。
天井の四隅には、初代4人のカリフの名が描かれた円盤が飾ってあります。
この城塞は、高台にあり、モスクから南西は、イスラム地区、カイロ全景、晴れた日はギザのピラミッドが
見渡せる絶好のビューポイントとしても有名な場所です。
エジプトにおけるイスラム文化の中心的は建築物です。
宗教施設は、その国の文化を知るには大変有効なので、時間があれば覗いてみてください。